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小泉首相の靖国神社参拝を批判した創価学会の「平和主義」に疑義あり [創価学会]

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小泉首相の靖国神社参拝を批判した創価学会の「平和主義」に疑義あり
(「神社新報」平成13年9月10日号)
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「8月15日に靖国神社に参拝したい」と表明していた小泉首相は、結局、先月(平成13年8月)13日に参拝した。

 首相談話では

「中止を求める国内外の状況を真摯に受け止め、15日の参拝を差し控えた」と説明されている。

 参拝中止を強硬に求める国内勢力に、連立与党を組む公明党の存在があった。公明党及びその支持母体の創価学会は、関係するメディアを総動員し、中韓寄りの反靖国の論陣を張った。

 公明党幹部は

「靖国神社は国家神道の象徴施設」
「軍国主義の精神的支柱」
「首相参拝は大戦美化」
「政教分離に抵触する」

 と繰り返した。


▽ チベット弾圧を黙殺

 公明党およびその支持母体である創価学会は、自分たちこそ「平和主義者」との自負があるらしい。

 学会は今年(平成13年)5月、米カリフォルニア州にアメリカ創価大学を開学させたが、記念のセレモニーにはゴルバチョフ元大統領などノーベル平和賞受賞者から祝電が寄せられた。

 国連平和賞などの受賞者でもある池田大作名誉会長を、インド独立の父ガンジーやアメリカ公民権運動の指導者キング牧師に連なる「非暴力の精神」の継承者と見る向きもある。

 創価学会の「平和主義」の原点は、初代会長牧口常三郎氏と第二代会長戸田城聖氏の戦時中の弾圧体験にある。

『牧口常三郎 獄中の闘い』によれば、時代が「軍国主義」へと進み、宗教干渉が強化されるなか、牧口氏は神社参拝・神宮大麻奉斎を拒否、昭和18年、警察に逮捕されたが、信仰を貫き通して獄死する。

 学会の源流は言論・宗教弾圧と戦う反戦・平和主義にあるとされる。

 しかし、学会の「平和主義」を「欺瞞」と断ずる有識者もいる。

 チベット問題に詳しい、ある東大教授は、

「チベットでは中国政府による仏教弾圧が続いている。学会は、同じアジアの仏教徒が苦しんでいるのをなぜ見過ごすのか」と批判する。

 中華人民共和国の成立後、チベットは武力侵攻を受け、村々にある、その数6000といわれた寺院は破壊され、120万の人命が失われた。

 チベット人にとって7月7日のダライ・ラマ誕生日は1年でもっとも重要な祭日で、世界中でお祝いされるが、唯一の例外はほかならぬ中国に支配されたままのチベットである。

 チベットのチベット人は「チベットの天長節」を祝えないのだ。


▽ 和平のために戦ったか

 学会はチベットの悲劇を黙殺しているだけではない。

 中国びいきの池田氏は今年(平成13年)4月、中国・西北大学の「名誉教授」の称号を授与された。同大学は中国政府が強力に推進する「西部大開発」の拠点である。今度はチベット弾圧に手を貸そうというとでもいうのだろうか。

「平和主義」を唱えるなら、中国のチベット弾圧を諫めるべきではないのか。日本の教科書問題を批判するなら、中国の教科書をも批判しなければ筋が通らない。そこには文化大革命も天安門事件もない──と識者は批判する。

 学会が中国を批判できないのは、むしろ学会の「平和主義」そのものへの懸念を膨らませる。

 戦時中、高齢の牧口氏が信念に殉じたことには敬意を表しなければならないけれども、牧口氏あるいは創価学会が「必敗の戦争」といわれる先の大戦の早期和平のために奔走したという話は聞かない。

 日韓併合に反対し、日本軍の占領地で飢寒に苦しむ中国人難民を救おうと東奔西走し、戦争末期に朝鮮独立のために工作したのは、創価学会ではなく、学会が「軍国主義」と厳しく糾弾して止まない神道人たちである。

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