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大聖堂でブッシュ大統領が演説 ──「カトリーナ」犠牲者への「祈りの日」 [政教分離問題]

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大聖堂でブッシュ大統領が演説
──「カトリーナ」犠牲者への「祈りの日」
(「神社新報」平成17年9月19日)
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 南部六州で死者が八百人を超えるなど、米国史上未曾有の惨禍をもたらしたハリケーン「カトリーナ」の被災から二週間余りが経過した九月十六日、米国は国を挙げて敬虔な鎮魂の祈りに包まれた。

 ブッシュ大統領はこの日を「国を挙げての祈りと追憶の日」と定め、ワシントン・ナショナル・カテドラル(WNC)をはじめ全米の教会で犠牲者を悼む礼拝がおこなわれた。

 WNCは英国女王エリザベス二世を首長と戴く英国国教会に属する、百年の歴史を持つ大聖堂で、「全国民の教会」といわれ、しばしば国家的な祈りが捧げられる。四年前、世界を震撼させた「九・一一」同時多発テロの三日後、ホワイト・ハウスの依頼による犠牲者追悼のミサがおこなわれたのもこの聖堂である。

 ブッシュ大統領夫妻、チェイニー副大統領夫妻らが参列するWNCでの礼拝は、これまでと同様、キリスト教形式を基本とする多宗教形式でおこなわれ、聖歌隊が讃美歌を歌い、聖書が朗読され、キリスト教各派のほかイスラムやユダヤ教の祈りが捧げられた。

 大統領は礼拝の後半に壇上から演説し、「大水も愛を消すことはできない。洪水もそれを押し流すことはできない」という聖書の言葉を引用し、「復興への要求に応え、完遂する信仰と希望を新たにする」と訴えた。

 被災者の多くは貧しい黒人だったことから、政府の救援活動の遅れに対して「人種差別」という批判がわき上がったが、大統領のこの日の演説は国家を一つにまとめるものとして歓迎された、とあるメディアは伝えている。

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