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韓国国立墓地を表敬する安倍首相 [日韓関係]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」からの転載です


 安倍首相は明日から中国、韓国を訪問します。9日には夫人とともに韓国、ソウルの国立墓地「顕忠院」を表敬し、献花すると伝えられます。日本の首相としては、小泉前首相が平成13年10月、14年3月に表敬して以来の表敬となります。

 顕忠院は広さが43万坪、16万3000余の墓石が並ぶ庭園墓地です。

 その中央にそびえる高さ31メートルの顕忠塔の左右には23メートルの壁が翼を広げています。左側は朝鮮戦争など、右側は抗日独立戦争をシンボライズしたレリーフが刻まれています。顕忠院は「反共」と「抗日」という二つの大きな「民族の戦い」がテーマになっています。

 塔の内部には朝鮮戦争当時の戦死者10万4000人の位牌がならび、地下には無名戦士6200余柱の遺骨を納める納骨堂があります。塔の祭壇前の香炉は朝鮮戦争で戦死した将兵の認識票が材料に使われているといわれます。

 顕忠院の最大のイベントは6月6日の「顕忠の日」に行われます。国の休日となるこの日、首相直属の機関が主催する追悼式には政府関係者のほか、遺族や各国大使館関係者ら5000人が参列し、全国民とともに黙祷が捧げられます。韓国民は国是たる「反共」「抗日」を確認するのです。

 「反共」「抗日」のシンボルである顕忠院に、日本の首相はたびたび表敬してきましたが、北朝鮮は日本とは対照的にこれを敵視し、1970年6月には北朝鮮ゲリラが高性能爆弾で爆破するという事件も起きています。朴正煕大統領の暗殺が狙いだったともいわれています。

 その北朝鮮の関係者が昨年8月、顕忠院に表敬参拝し、黙祷を捧げました。「日帝」の支配からの独立を祝う「光復60周年」の記念祝典に参加した北朝鮮関係者の表敬を、韓国マスコミは「驚きの行動」と報道しましたが、北朝鮮の代表は「祖国光復のために命を捧げた人たちが祀られているから」と説明したものです。

 また、韓国のマスコミは、新たな問題が生まれた、とも指摘しました。北朝鮮の顕忠院訪問への答礼として、北朝鮮が金日成廟などへの表敬を要求した場合、韓国はどう対応するのか、それが課題だ、というのです。

 だとすると、日本の首相がしばしば顕忠院を表敬してきたのに対する韓国の答礼はどうなるのでしょうか。小泉前首相が最初に顕忠院に詣でたのは、靖国参拝のあと、中国、韓国から猛然たる反発がわき起こった直後のことでした。

 かつて金大中大統領は「戦犯が合祀されない国立墓地のようなものを日本が造るなら、参拝する用意がある」と語りましたが、日本の歴代首相は「抗日」のシンボルである顕忠院に何度も表敬し、韓国の戦没者に慰霊の誠を捧げているのです。そしてまた今回も繰り返されようとしています。

タグ:顕忠院
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