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ムスリム議員のコーラン宣誓を伝えた赤旗 [政教分離]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年1月5日金曜日)からの転載です


 アメリカ議会史上、最初のイスラム教徒議員となったキース・エリソン下院議員(民主党)がきのう、連邦議会の就任式でコーランに手を置いて宣誓しました。その予告記事を共産党の機関紙・赤旗が伝えています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2007-01-05/2007010506_01_0.html

 記事によれば、コーランを使って宣誓する意向を事前に示していたエリソン議員に対して、

「厳格な移民政策をとらなければイスラム教徒が増える。伝統的な価値観や信念を守るために必要だ」

 とする反発もありましたが、エリソン議員は

「多様性こそがアメリカの強さだ」

 と切り返したようです。

 記事はさらに、ワシントン・ポスト紙を引用し、エリソン議員が

「信教の自由という建国の父の信念だけでなく、憲法そのものも尊重している」

 とコメントしたと書いています。エリソン議員は、建国の父であり、合衆国憲法の起草者であるジェファーソンが所有していたコーランを使って宣誓したのでした。

 赤旗の記事は、厳格な政教分離分離主義の本家本元と一般には考えられているアメリカが実際には、非宗教主義に走るような絶対分離主義をけっして採用してはいないことを伝えています。 

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