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靖国の次は何? 中国権力闘争の道具 [靖国問題]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年1月26日金曜日)からの転載です


 今月上旬、中国の胡錦涛総書記と公明党の太田代表との会談で決まったかに見えた胡錦涛訪日が急転直下、困難との見方が伝えられています。理由は国内の権力闘争。対日重視派の胡錦涛と強硬派の江沢民との争いではなく、今度は胡錦涛と曾慶紅・国家副主席との権力闘争が白熱化し、訪日どころではないということのようです。
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 だとすると、例のあのことはどうなるのでしょう。つまり、いわゆる靖国問題です。

 胡錦涛政権の成立以来、胡錦涛と江沢民・前国家主席との間ではげしい権力争いが展開されてきたといわれます。政争の具として用いられてきたのが歴史問題、靖国問題で、江沢民派は小泉参拝をきびしく批判し、対日柔軟姿勢をとる胡錦涛政権を弱腰と攻め立てたのでした。

 ところが、意固地とも見える小泉首相のたび重なる参拝で反日強硬派は十分な政治的成果を上げることができず、逆に後退を余儀なくされたようです。

 一方、江沢民の権力基盤である上海市のトップ・陳良宇・市党委員会書記(政治局員)は汚職事件で失脚しました。現職政治局員の解任を決定づけたのは、以前は江沢民と右腕といわれた曾慶紅の裏切りとされますが、昨年5月に起きた胡錦涛暗殺未遂事件で江沢民はしっぽを捕まれたのだともいわれます

 そして舞台はめまぐるしく代わり、今度は、その曾慶紅と胡錦涛との権力闘争が日増しに激しさを増しているというのです。江沢民との闘争には勝利したとはいえ、先の衛星破壊実験を胡錦涛が知らなかったというのは、胡錦涛が国内を掌握し切れていないことを示します。

 曾慶紅は江沢民ゆずりの対日強硬派といわれます。まずは日中首脳外交をめぐる綱の引っ張り合いにはじまった権力抗争は、やがてまたもや歴史問題で火花を散らすことになるのか、それとも今度はべつの刃を手に互いに向き合うことになるのでしょうか。折りしも今年は日中国交正常化35周年、そして盧溝橋事件および南京「虐殺」70年です。

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