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福井県は「天皇」がお嫌いなのですか [天皇・皇室]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年1月30日火曜日)からの転載です

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福井県は「天皇」がお嫌いなのですか
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 今年は継体天皇が即位されてからちょうど1500年になるというので、前半生を過ごされた越前・福井ではさまざまな記念の催しが行われています。とくに福井県はきのう、継体天皇に関する本格的なホームページを開設しました。
http://info.pref.fukui.jp/keitaidaio/index.html

 このHPで注目されるのは、「天皇」という表現が見当たらないことです。HPのメイン・タイトルからして「継体大王と越の国・福井県」。本文も安閑大王、宣化大王、仁賢大王、武烈大王、応神大王、垂仁大王などとあり、「天皇」という用語が避けられています。

 古代の天皇制については学問上、さまざまな考えがあり、とくに漢語の「天皇」という称号は推古天皇の時代になってからだとか、学説としてはいろんな見方があり得るでしょう。しかし、だからといって、多くの国民が「神武天皇」、「継体天皇」とお呼びしてきたことを、唐突に否定するかのような啓発活動を、県という地方公共団体がなぜおこなわなければならないのでしょうか。

 学説であれば、研究者がみずからの名を名乗り、客観的な根拠にもとづいて持論を展開しますが、このHPの場合、10数冊の参考文献は明示しているものの、執筆者の名前は見当たりません。なぜ匿名なのでしょう。責任の所在が不明です。

 また、たとえば学問的な見地から、「継体大王」という用語をどうしても使いたいのなら、その旨、理由と根拠を明示すべきではないかと思いますが、HPにはその理由がまったくうかがえないのです。

 即位1500年記念事業と銘打って、「天皇」を「大王」と呼び直し、「理解」を広めようとするHPの開設は、公共団体が、あるいは公共団体を隠れ蓑にした勢力が、公金を使って、反「天皇」活動を展開しているのではないか、という疑いさえいだかせますが、いかがでしょうか。

 ちなみに、宮内庁のホームページでは「神武天皇」「継体天皇」となっています。

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