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韓国は恥ずかしくないのか [慰安婦問題]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年2月18日日曜日)からの転載です


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韓国は恥ずかしくないのか
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 アメリカ下院外交委員会の日本軍慰安婦聴聞会に、韓国人とオランダ人の元慰安婦の女性が出席し、証言したことを、韓国の新聞が社説に取り上げています。

 中央日報

「日本は恥ずかしくないのか」

 という刺激的なタイトルで、

「反人倫的戦争犯罪には時効がないことを全人類に刻印しなければならない」

 などと大仰に日本を批判し、朝鮮日報

「被害者の前で堂々としているのは加害者である日本の政治家だけだ」

 とこれまた日本の非を訴えています。

 戦争中、日本軍が慰安婦を連れていたことは事実でしょうが、「官憲による強制連行」の事実は、元慰安婦の証言以外、確認されていません。韓国は

性の奴隷とされた」

 と一方的に主張しますが、当時は売買春は合法でした。

 先の大戦で日本と朝鮮が戦争した歴史はありません。それどころか朝鮮および朝鮮人は先の戦争でもっとも協力的な戦友でした。慰安婦も同様で、慰安婦出身の女兵伝説さえあるといいます。けっして被害者ではありません。

 個人補償問題については、国交正常化によって日韓間ではすでに解決済みのはずです。

「請求権ならびに経済協力協定」によって、日本は、無償協力3億ドルなど計8億ドルにのぼる経済協力を実施し、一方、韓国は、国および国民の請求権を放棄し、両国ならびに両国民の財産・請求権については「完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認」するとともに、以後は

「いかなる主張もすることができない」

 とされています。問題はすでに解決済みなのです。もとより植民地支配の「被害」を補償した歴史など、世界のどこにもありません。

 日本が個人補償を拒んだという事実もありません。実態はむしろ逆です。

 高崎宗司『検証・日韓会談』などによると、正常化交渉で日本は、韓国民個人に対して日本が直接補償することを、繰り返し提案しましたが、これに対して、韓国政府は、一括して受け取り、韓国民に仲介する方法を主張しました。そして韓国政府は、日本に徴用され死亡した8500人の遺族に対して補償を行ったものの、被爆者や慰安婦などについては補償対象にしなかったのです。

 補償が不十分だというのなら、それは韓国政府の問題でしょう。

 中央日報の社説は

「日本は95年に『アジア平和基金』を設立し、民間募金形式 で資金を集め、被害者をなだめようとした」

 と批判的ですが、国家としてはすでに解決済みの問題について、それでも真摯に取り組もうとする日本の努力を、最初は肯定的だったのに、やがて否定的態度に変わり、受け入れなかったのは韓国の方です。

 日本が謝罪していないわけでもありません。社説は

「日本は決議案が促すように、首相の公式謝罪など諸般措置を履行しなければならない」

「真実の謝罪がない」

 と批判していますが、宮沢首相も、村山首相もお詫びの言葉を述べています。

 韓国がそれほどに慰安婦問題について、個人補償の要求にこだわるなら、日本も同じ論理で、サンフランシスコ条約で放棄したわけではない個人の請求権を要求すべきでしょうか。

 GHQの調査によれば総額53億ドルといわれる日本の在韓財産は、終戦直後の混乱で遺棄を余儀なくされました。日本に代わって支配者となった米軍政庁はこれらを没収し、韓国が独立すると韓国政府に委譲されています。私有財産の没収は戦時国際法違反です。

 サンフランシスコ条約で日本が放棄したのは、朝鮮に対する国としての請求権であり、日本人個人の財産については請求権があります。そのことは日韓交渉で繰り返し主張されました。

 また、終戦の混乱時、朝鮮半島で日本人婦女子が見境なく暴行され、軍人を含めて3万5000人を超える日本人が死亡したともいわれます(森田芳夫『朝鮮終戦の記録』)。日本人は被害者なのです。

 社説は日本の「反人倫的戦争犯罪」を追及しますが、戦後、韓国に「慰安婦」がいたという歴史はないのでしょうか。

 韓国映画「美しい季節」(脚本・監督李光模)は朝鮮戦争当時のアメリカ軍基地近くにある村の日常を叙情豊かに描いた、実話に基づく佳作ですが、アメリカ軍兵士が村の女たちを連れ込む水車小屋が登場します。村の貧しい女たちを性に飢えたアメリカ人兵士に紹介していたのが、主人公の父親でした。

 この女衒(ぜげん)行為が韓国の公機関が関わる組織的なものだったか否かは映画だけでは分かりませんが、「日帝」時代の悲しい物語と不思議に一致するのも事実です。

 もし朝鮮戦争当時、アメリカ軍や韓国政府が関与する慰安婦事業が展開されていたのだとしたら、それでも韓国メディアは「人倫」を盾に、日本を断罪し続けるのですか。

 さて、葦津珍彦という人物をご存じでしょうか。戦後の神社本庁設立、紀元節復活、靖国神社国家護持運動などに中心的役割を果たした「戦後唯一の神道思想家」ですが、朝鮮半島とは代々、浅からぬ因縁がありました。

 大伯父の大三輪長兵衛は韓国国王・高宗の信頼を得て、貨幣制度改革などに尽くし、父・葦津耕次郎は日韓併合に猛反対したことで知られています。珍彦本人は戦争末期には朝鮮独立運動家・呂運亨と交わり、東条内閣の厳しい軍政下にあって独立運動を助けたという知られざる歴史もあります。

 その葦津が国交正常化の直後、ソウルを訪ね、大学教授や学生たちと長い討論を交えました。反日教育の結果、韓国人は

「日本人ほど悪い奴はいない」

 という考えに固まっていました。しかし明らかにその知識は偏っていました。

「諸君の歴史観では、よい日本人は1人もいなかった、ということにならないか」

 と葦津が問いかけると、学生たちは黙ったままでした。そして、葦津はこう語ったといいます。

「諸君は、日本人は信用できない、とする史料ばかりをたくさん知っていて、日本人に好意を感じ得るような知識はまったく持っていないように見える。そして、一面的な知識で日本人を非難する。無責任で軽率な日本人は『過去は悪かった。反省する。これから仲良くする』などという。
 しかし、日本人が四、五百年もの長い間、悪いことばかりをし、好ましいことを何もしなかったのだとすれば、わずか10年か20年、『反省した』として、日本人を信頼できるのか。韓国人はそれほど甘い民族なのか」

「諸君の知識がさらに補強され、過去の日本人にも好ましい点、信頼すべき点があったことを発見してくれなくてはならない。そうでないかぎり、相互の国民的信頼感はけっして生まれないと思う」

「諸君は外国権力の責任を追及するが、外国が非道だから国が滅びざるを得ないというのではそもそも独立を保てない。むしろ諸君は、朝鮮内部の亡国理由を鋭く直視すべきではないか」

 神ならぬ生身の人間が織りなす現実を「加害者」「被害者」の歴史に単純化し、「加害者の悪行」を一方的に断罪し、正義を押しつけることによって、国民的信頼が生まれるはずはありません。すでに解決済みの歴史問題を何度もぶり返し、「加害者」の最大の協力者が「被害者」を装い、世界にピーアールしているのは偽善的ですらあります。

 中央日報の社説の言葉を借りれば、韓国は恥ずかしくないのでしょうか。
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