SSブログ

斎藤統合幕僚長が韓国・顕忠院を表敬 [靖国問題]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年3月15日木曜日)からの転載です


 韓国の通信社・聯合ニュースは、日韓軍事交流について協議するため、ソウルを訪れた斎藤統合幕僚長が昨日、ソウルの韓国国立墓地顕忠院を表敬訪問したことを写真付きで伝えています。
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?NEws_id=2007031400110088

 顕忠院のサイトにも焼香する斎藤氏の画像が掲載されています。
http://www.mnd.go.kr:8088/

 斎藤氏が表敬した顕忠院は43万坪の庭園式の国立墓地で、戦死者たちの墓石16万3000余が整然と並んでいます。中央にそびえているのが高さ31メートルの顕忠塔で、塔の左右には朝鮮戦争と抗日独立運動をシンボライズしたレリーフをそれぞれ刻む23メートルの壁が翼を広げています。顕忠院は「反共」と「抗日」という二つの民族的戦いがテーマになっています。

 塔の内部には朝鮮戦争時の戦死者10万4000人の位牌がならび、地下には無名戦士6200余柱の遺骨を納める納骨堂があります。塔の祭壇の前には、朝鮮戦争で戦死した将兵の認識票を材料に作られた大きな香炉が置かれています。韓国ならびに各国の政府要人はこの香炉で焼香し、合掌するのです。

 斎藤統合幕僚長が「抗日」のシンボルである顕忠院に表敬したことで、今度はこれに対する答礼をどうするのか、が新しい課題となります。昨年10月には安倍首相が夫人とともに表敬しています。日本の皇族や歴代首相がしばしば表敬してきました。

 これに対して、さすがに北朝鮮は、「反共」のシンボルである顕忠院に対して、長い間、反発を隠すことをしませんでした。ゲリラによる爆破事件さえ起きています。

 その北朝鮮がソウルで開かれた「光復六十周年」の大イベントに代表団を送り込み、開幕式に先立って顕忠院に表敬したのは一昨年の8月です。

 北朝鮮の代表団は「祖国光復のために命を捧げた人たちが祀られている」と説明しましたが、韓国のマスコミは新たな問題として、北朝鮮が答礼として金日成廟などへの表敬を要求した場合、韓国はどうするのか、と指摘しました。

 しかし同じことは日韓についてもいえるばかりでなく、ずっと問われ続けてきたことです。日本の要人は、恩讐を超えて、何度も「抗日」のシンボルに表敬してきました。韓国の要人が日本の戦没者に敬意を表したとは聞きません。国際儀礼上、きわめて不自然です。

 もし韓国の要人が答礼する場合は、どこに表敬するのでしょうか。防衛省には最近、整備された慰霊碑地区がありますが、これはあくまで戦後の自衛隊創設以来、事故などで亡くなった平時の殉職自衛官の慰霊施設です。近代以降、戦時において国に命を捧げた将兵がまつられる国民的な慰霊施設はどこかといえば、これは靖国神社以外にはありません。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。