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世界でもっとも論争的な聖地 [靖國神社]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年3月21日水曜日)からの転載です

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世界でもっとも論争的な聖地
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 アメリカの外交専門誌「フォーリン・ポリシー」が「世界でもっとも論争的な聖地」の筆頭に靖国神社を選んだ、と韓国の朝鮮日報がいかにもご満悦げに伝えています。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/03/21/20070321000035.html

 いわく、太平洋戦争首謀者の東条英機元首相など、A級戦犯14人の位牌が安置されている靖国神社には、韓国、中国などの反発にもかかわらず、日本の政治家らが絶えず参拝を続けている。

 じつに興味深いことに、いうところの「論争」の本質がこのたった数行の記事に凝縮されています。つまり、東条英機元首相を太平洋戦争の首謀者と見る歴史理解の浅さ、靖国神社に位牌などありもしないのに「位牌」と書く基本的な取材不足などです。

「フォーリン・ポリシー」もまた同様です。
http://www.foreignpolicy.com/story/cms.php?story_id=3754

 いわく、靖国神社には1068人の戦争犯罪人が合祀されている。A級戦犯の14人には、南京虐殺を仕切った司令官や真珠湾攻撃を命じた首相もいる。

 俗に、靖国神社には14人のA級戦犯がまつられている、といわれますが、正確ではありません。東京裁判の被告(容疑者)となったのは28人で、このうち有罪判決を受けたのは25人です。靖国神社にまつられているのは死刑になった7人と、公判中に病死した2人、受刑中に死亡した5人です。「14人のA級戦犯」という表現はまったく不正確です。

 禁固刑で服役し、講和発効後、関係各国の決定によって赦免、減刑、出獄した元戦犯や免訴となった容疑者もいまではすべて鬼籍の人ですが、靖国神社にはまつられていません。靖国神社が戦争犯罪を神聖視し、戦争犯罪人を神とあがめているかのような表現は不当です。

 南京攻略当時、中支那方面司令官だった松井石根は死刑判決を受けましたが、その理由は、南京虐殺を取り仕切ったからではなく、逆に未然防止などを怠ったから、とされたのです。しかも、松井は平和に対する罪については無罪でした。「フォーリン・ポリシー」の記事は誤りです。

 朝鮮日報にしても、「フォーリン・ポリシー」にしても、ごく初歩的な事実関係さえ十分に調べず、記事などを書いているのではないでしょうか。そうした誤った報道が無用な論争を一方的に拡大させています。日本の靖国神社が論争の聖地なのではなく、不正確な報道が靖国神社を論争の聖地に仕立て上げているのです。

 そのようなヤラセ報道で論争を仕立て上げていいなら、国是たる「抗日」をテーマとする韓国の顕忠院や中国の人民英雄記念碑もその素質は十分です。しかし、日本は顕忠院や人民英雄記念碑を敵視せず、国際儀礼として皇族も首相も焼香、献花してきました。

 日本の靖国神社が論争の聖地となり、一方で韓国の顕忠院や中国の人民英雄記念碑が論争の聖地にならないのは、日本人が韓国人や中国人とは異なり、国際的な礼儀を重んじる国民だからでしょう。

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