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ホワイトハウス恒例の復活祭 [政教分離]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年4月9日月曜日)からの転載です

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ホワイトハウス恒例の復活祭
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 昨日の日曜日は復活祭(イースター)でした。イエス・キリストが十字架に架けられたあと預言どおり復活したことを祝うキリスト教最大の祝祭です。

 日本ではほとんど報道されませんが、キリスト教信仰に基づいて建国されたアメリカでは、その建国の理念を確認する特別の日で、大統領は聖書のことばを引用して国民にメッセージを送り、ホワイトハウスでは恒例の記念行事「イースター・エッグ・ロール」がにぎやかに催されます。
 http://www.whitehouse.gov/easter/2007/index.html

 今年は今日9日の月曜日、全米から数万人の子供たちが招待され、南庭の芝生で音楽やゲームを楽しみます。ウサギ(イースター・バニー)や漫画のキャラクターの着ぐるみに抱きつき、記念写真におさまったり、スプーンを手に、カラフルに色づけしたゆで卵(イースター・エッグ)を芝生の上で転がす競争(エッグ・ロール)に大はしゃぎの子供たちもいます。教育長官ほか閣僚たちはベンチに腰を掛け、膝元に集まった親子連れにおとぎ話を読み聞かせます。

 アメリカの歴史はピルグリム・ファーザーズの新大陸移住に始まりますが、いまではユダヤ教徒が500万人いるし、さらにイスラム教徒が500万人、ほかに仏教徒やヒンズー教徒などがいます。もちろん先住民の存在も忘れるべきではありません。

 宗教的に多様なアメリカ社会において、大統領府で19世紀以来、イースター・エッグロールのようなキリスト教行事が催されている背後には、自国の宗教的伝統を尊重する国民共通の意識があるのでしょう。厳格な政教分離主義の本家本元と一般には考えられているアメリカの意外に知られていない現実です。

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