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一日数人しか来観しない竹島資料室 [竹島問題]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年5月20日日曜日)からの転載です


 山陰中央日報によると、オープンして1カ月になる島根県の竹島資料室(松江市、旧県立博物館内)を訪れる来観者の数が一日10人にも満たないようです。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=406084006

 竹島問題を啓発する目的でスタートした資料室ですが、記事によれば、県側の予想に反して来観者は減少傾向にあります。県側は

「関心が低いとは思わない」

 と分析しているようですが、一日わずか数人では強がりの発言とも聞こえます。

 3年前、大学入試センター試験に「朝鮮人の強制連行」が「第二次大戦中にあった」と答えなければ不正解となる設問が出たことがあります。強制連行が史実でないことは韓国・朝鮮史の専門家の間では常識でしたから、当然、抗議の声が上がりましたが、一部の高校の教科書にも載っており、文科省もセンターも言い逃れに終始しました。マスコミも黙殺しました。

 どうしてこのような現象が起きるのか、大学で教鞭をとる韓国・朝鮮問題が専門の元ジャーナリストに聞いてみると、

「結局、日本人は無関心なんですよ」

 という答えが返ってきました。

「むりやり連れてこられたのなら、終戦と同時にみんな帰国するはずだが、そんな事実はない。少し考えれば分かることです」

 ところが大方の日本人はそんな簡単なことすら思い至りません。一般国民はおろか研究者や文部官僚でさえそうだから、歴史教科書にまで堂々と掲載されるのでしょう。

 たえず中国やロシアの脅威にさらされ続けてきた半島国家は、国際政治の荒波を権謀術数を労して必死に泳ごうとします。他方、穏和な海に守られてきた日本人はそのしたたかさが理解できず、まんまと乗せられます。

 元ジャーナリストは

「この関係は直らない」

 と嘆きます。

「明治の先人たちが朝鮮を重視するようになったのは、ロシアの南下で安全保障上、重要になってからのことです。日本の安全が脅かされる事態にでもならないと……」

 なるほど北朝鮮による拉致事件や核開発、韓国・盧武鉉政権の反日姿勢の高まりによって、日本人は無関心を決め込んでばかりもいられなくなりました。とすると竹島資料室にはなぜ人が来ないのでしょうか。

 理由の1つは啓発活動の手法にあるのではないでしょうか。県は価値の高い資料を豊富に集めているはずですが、それらを資料室に展示しましたから、皆さん、どうぞ来て、ご覧ください、というやり方は、インターネットの時代にあって、あまりにも時代遅れです。

 韓国を見てください。海洋水産部のホームページは韓国語、英語、中国語のほか、日本語のページを設け、「独島」について説明しています。日本語のページはまだしもですが、韓国語のページは内容の充実ぶりに驚かされます。
http://www.momaf.go.kr/japan/issue01.asp

 これに対して、日本の外務省のホームページは概要を伝えているに過ぎません。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/index.html

 島根県の公式サイトには竹島資料室に関するページもありますが、展示の目録が示されているだけです。
http://www.pref.shimane.lg.jp/soumu/takesima/shiryositu.html

 日韓のホームページを見比べると、韓国の領土を日本が不当にも実効支配してきたのかという錯覚さえ催してきます。資料室を訪れる人々の関心の高さより、啓発活動をする側の姿勢が問われているのではないでしょうか。
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