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「アムネスティを支援するな」と枢機卿が声明 [キリスト教]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年6月15日金曜日)からの転載です

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 CNNが伝えるところによると、バチカンのマルティーノ枢機卿は13日、国際的人権保護団体のアムネスティ・インターナショナルに対して、教会も信徒も支援すべきではない、と声明しました。理由はアムネスティが人工妊娠中絶を容認したため、とされます。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200706140039.html

 人工妊娠中絶について、バチカンが編纂した信仰と教理の解説書『カトリック教会のカテキズム』(カトリック中央協議会発行、2002年)は次のように書いています。

「人の命はどんなことがあっても、受胎のときから尊重され、保護されなければなりません……」

「教会は1世紀から、あらゆる妊娠中絶は倫理的に悪いものであることを宣言してきました。この教えは変わったことがありません。不変のままです。目的または手段と指定とされた直接の妊娠中絶は、道徳律への重大な背反です」

「妊娠中絶に直接に協力することは大罪です。教会は人の命に対して行われるこの犯罪に、教会法上の破門罰を科しています……」

「胎児は受胎のときから一個の人格として取り扱われなければなりません……」

 カトリツクの教えからすれば今回の措置は当然ともいえますが、その影響はけっして小さくないかも知れません。たとえば日本の教会指導者たちは、しばしばアムネスティと提携して社会活動を展開してきたからです。

 とくにマルティーノ枢機卿は正義と平和協議会の議長の立場にあります。福音と教会の社会教説に即した正義と平和の実現を促進するローマ教皇庁の機関ですが、これに対応して日本カトリック司教協議会、社会司教委員会のもとに設立された正義と平和協議会(正平協)にとって人権保護は活動の大きな柱の1つです。

 近年の教会指導者たちによる政治的暴走の本丸ともいわれる正平協のホームページを見ると、リンク先として部落解放同盟や狭山事件、慰安婦歴史館などとともに、アムネスティが載っています。
http://www.jade.dti.ne.jp/~jpj/jp-link.html

 今後も協力関係が続けば、「破門罰」を覚悟しなければならないことになります。
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