「国平らかに、民安かれ」と祈る天皇 [天皇・皇室]
以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年11月13日火曜日)からの転載です
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斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」vol.5
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第5回「『国平らかに、民安かれ』と祈る天皇」−神事がもっとも重要なお務め−
▼年間20件の宮中祭祀で最重要な新嘗祭

天皇陛下は11月23日、宮中・神嘉殿でみずから新嘗祭(にいなめさい)の神事を行なわれます。天皇の祭儀は年間約20件、そのうちもっとも重要なものがこの神事とされていますが、天皇は何を祈るのでしょう。
第八十四代順徳天皇(1197〜1242、在位1210〜21)という天皇がおられます。和歌にすぐれ、百人一首の
ももしきや古き軒端(のきば)のしのぶにもなほ余りある昔なりけり
の歌で知られますが、父・後鳥羽上皇による鎌倉幕府倒幕の挙兵、承久の乱(1221)が失敗し、後鳥羽上皇、兄・土御門上皇とともに配流(はいる)の身となりました。悲劇の天皇です。
▼悲劇の天皇が書き残された帝王の道
順徳天皇は宮中のしきたりに通じ、『禁秘抄(きんぴしょう)』(1221)という解説書をまとめていますが、承久の乱はその完成後に起こされました。天皇は乱の前に皇子に帝王の道を伝えようとしたのでしょうが、具体的には何を伝えたかったのか。
すべて漢文で書かれた『禁秘抄』の冒頭には、「およそ禁中の作法は、神事を先にし、他事を後にす」と、何よりも神事を優先させなければならないことが明記されています。天皇にとってもっとも重要なことは敬神であり、神祭りである、と順徳天皇は皇室存亡の危機のまっただ中で明言されたのでした。
天皇は朝に夕に、日々祈られます。『禁秘抄』には「恒例毎日の次第」という一章があって、天皇が毎朝、身を清められたあと、京都御所・清涼殿の石灰壇(いしばいのだん)に立たれ、東南の方角に向かって伊勢神宮ならびに神鏡を安置する内侍所(ないしどころ)、各神社を遠くに望んで遥拝されることが記されています。
順徳天皇と同様に神祭りの重要性を指摘されたのは、戦国乱世の時代に成り上がり、下剋上の最終段階で皇室をも従わせようとした武断の雄・家康ら徳川三代との激しいつばぜり合いの中で、前半生を過ごされた第百八代後水尾(ごみずのお)天皇(1596〜1680、在位1611〜29)です。
さすがに円熟の境地に立たれた後年、第4皇子の第110代後光明(ごこうみょう)天皇に心得を示された直筆の手紙は、順徳天皇の『禁秘抄』を引用し、「敬神を第一に遊ばすこと、ゆめゆめ疎(おろそ)かにしてはならない。『禁秘抄』の冒頭にも、およそ禁中の作法は、まず神事、後に他事……」と述べ、天皇のもっとも重要なお務めは神事であることを明記しています。
▼一般には知られない祈りの言葉
天皇の敬神がもっとも濃厚に示されるのはもちろん、即位後に行なわれる天皇一世一代の大嘗祭です。秘儀とされる大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀で、新帝は天照大神ほか天神地祇(てんじんちぎ)に、みずから神饌(しんせん)を供え、祈ります。
何を祈るのでしょう。神社の祝詞(のりと)に相当する「申詞(もうしことば)」は天皇直伝で一般には知られないのですが、14歳で即位した順徳天皇に、父・後鳥羽上皇が大嘗祭の直前、その秘儀について教えたことが後鳥羽上皇の日記(建暦2[1212]年10月25日)に記されています。
「伊勢の五十鈴の河上にます天照大神、また天神地祇、諸神明にもうさく。朕(ちん)、皇神の広き護りによりて、国中平らかに安らけく、年穀豊かに稔り、上下を覆寿(おお)いて、諸民を救済(すく)わん。よりて今年新たに得るところの新飯を供え奉ること、かくのごとし」
天皇はひたすら「国平らかに、民安かれ」と祈られるのです。テレビもインターネットもある情報化時代の現在、天皇の祈りはマスコミには載りません。天皇は昔も今も人の見ていないところで、国のため、民のために、祈りを捧げられています。それが日本の天皇なのです。
参考文献=「禁秘御抄」(『皇室文学大系1』名著普及会、昭和54年)、「禁秘抄考註」(『故実叢書22』故実叢書編集部編、明治図書出版、1993年)、「後鳥羽院宸記」(『皇室文学大系4』名著普及会、昭和54年)など
((((((((読者の声)))))))))))
◇東京のKK様から。
いつも力強い言論に心から共感を感じております。この度の大日本帝国憲法制定に関する論述が
ありましたが、あのような時代にあって、明治天皇の開明さにはいつものことながら感服するところです。
今回ご紹介のあった『大日本帝国憲法制定史』は目を通したことはありませんが、八木秀次さんの『明治憲法の思想ー日本の国柄とは何かー』(PHP新書)に書かれてある、明治先達の憲法制定に
関する真摯な対応には、頭が下がります。
その中でも検討された男系・女系論は、当代でもぶり返されました。秋篠宮 悠仁親王のご誕生に
よって、ひとまず中断されたような格好になっていますが、依然として、問題含みであることに変りはありません。日本の誇りである万世一系であり続けることが望ましいのは言うまでもありませんが、それを維持するためにも、先般の素人集団による「予め結論ありきの有識者会議」などは御免こうむりたいけど、今から真の有識者による徹底した論議が必要であると思います。
またこの度の天皇陛下の「食用になるのではと考えて持ち帰った外来種の淡水魚が生態系を脅か
していることに心を痛めています」とのご発言にも、国民とともに歩み続ける皇室ならではのご対応であり、このような皇室を戴くことに誇りを感ずる次第です。
((((((((「天皇・皇室の一週間」)))))))))))
11月8日(木曜日)
皇太子同妃両殿下は愛子内親王殿下をご同伴になり、静養のため、栃木県の御料牧場に入られました。数日間、ご滞在の予定(MNS産経ニュース)。
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/071108/imp0711081848000-n1.htm
希少野生動物の繁殖計画などを協議する第15回種保存会議(日本動物園水族館協会主催)7日から静岡市内で開催され、日本動物園水族館協会総裁の秋篠宮
さまが2日目の会議にご出席になりました(静岡新聞)。
http://www.shizushin.com/local_social/20071109000000000018.htm
11月7日(水曜日)
天皇陛下は、秋の叙勲で旭日双光章を受章した人たちのあいさつを皇居・宮殿で受けられました。受章者の1人、福嶋慎一・元京都府視覚障害者協会会長は盲
導犬を伴っての出席でした。盲導犬が宮殿に入ったのは初めてといわれます。
http://www.google.com/search?client=safari&rls=ja-
jp&q=%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81&ie=UTF-8&oe=UTF-8
11月6日(火曜日)
秋の叙勲の大綬章親授式が皇居・宮殿の「松の間」で行われ、20人が天皇陛下から勲章を手渡されました(読売新聞)。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071106ic01.htm
11月5日(月曜日)
天皇皇后両陛下は本年度の文化勲章受章者と文化功労者、計19人を皇居・宮殿に招き、茶会を開かれました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007110501000356.html
皇太子さま、熊本県合志市のハンセン病療養所をご訪問。441人の入所者の体調を気遣い、納骨堂に献花されました(西日本新聞)。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kyushu/20071105/20071105_002.shtml
11月4日(日曜日)
皇太子さま、阿蘇市で開催の育樹祭にご出席(読売新聞)。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071104ic22.htm
11月3日(土曜日)
天皇陛下、文化勲章親授式。三ヶ月元法相ら5人に授与されました(時事ドットコム)。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007110300186
11月2日(金曜日)
秋篠宮様ご夫妻、岡山へ。岡山市内などで開かれる「第19回全国生涯学習フェスティバル(まなびピア岡山2007)」の開会式にご出席になりました(岡
山日日新聞)。
http://www.okanichi.co.jp/20071102121438.html
三笠宮妃百合子さま、都内で開かれた民族衣装文化功労者表彰式に出席されました(朝日新聞)。
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY200711020113.html
三笠宮寛仁さま、静岡市で開催の「世界お茶まつり2007」に来場され、世界のお茶を楽しまれました(中日新聞)。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20071102/
CK2007110202061287.html
11月1日(木曜日)
天皇陛下、旬祭(宮内庁HP)。
http://www.kunaicho.go.jp/dounittei/gonittei-1-2007-10.html
宮中三殿では毎月1日、11日、21日に祭典が行われます。1日は原則として陛下の御拝礼があります。
http://www.kunaicho.go.jp/04/d04-11.html
皇太子さまが国連の「水と衛生に関 する諮問委員会」の名誉総裁に就任された、と宮内庁が発表しました(日経ネット)。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071101AT1G0102A01112007.html
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斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」vol.5
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第5回「『国平らかに、民安かれ』と祈る天皇」−神事がもっとも重要なお務め−
▼年間20件の宮中祭祀で最重要な新嘗祭

天皇陛下は11月23日、宮中・神嘉殿でみずから新嘗祭(にいなめさい)の神事を行なわれます。天皇の祭儀は年間約20件、そのうちもっとも重要なものがこの神事とされていますが、天皇は何を祈るのでしょう。
第八十四代順徳天皇(1197〜1242、在位1210〜21)という天皇がおられます。和歌にすぐれ、百人一首の
ももしきや古き軒端(のきば)のしのぶにもなほ余りある昔なりけり
の歌で知られますが、父・後鳥羽上皇による鎌倉幕府倒幕の挙兵、承久の乱(1221)が失敗し、後鳥羽上皇、兄・土御門上皇とともに配流(はいる)の身となりました。悲劇の天皇です。
▼悲劇の天皇が書き残された帝王の道
順徳天皇は宮中のしきたりに通じ、『禁秘抄(きんぴしょう)』(1221)という解説書をまとめていますが、承久の乱はその完成後に起こされました。天皇は乱の前に皇子に帝王の道を伝えようとしたのでしょうが、具体的には何を伝えたかったのか。
すべて漢文で書かれた『禁秘抄』の冒頭には、「およそ禁中の作法は、神事を先にし、他事を後にす」と、何よりも神事を優先させなければならないことが明記されています。天皇にとってもっとも重要なことは敬神であり、神祭りである、と順徳天皇は皇室存亡の危機のまっただ中で明言されたのでした。
天皇は朝に夕に、日々祈られます。『禁秘抄』には「恒例毎日の次第」という一章があって、天皇が毎朝、身を清められたあと、京都御所・清涼殿の石灰壇(いしばいのだん)に立たれ、東南の方角に向かって伊勢神宮ならびに神鏡を安置する内侍所(ないしどころ)、各神社を遠くに望んで遥拝されることが記されています。
順徳天皇と同様に神祭りの重要性を指摘されたのは、戦国乱世の時代に成り上がり、下剋上の最終段階で皇室をも従わせようとした武断の雄・家康ら徳川三代との激しいつばぜり合いの中で、前半生を過ごされた第百八代後水尾(ごみずのお)天皇(1596〜1680、在位1611〜29)です。
さすがに円熟の境地に立たれた後年、第4皇子の第110代後光明(ごこうみょう)天皇に心得を示された直筆の手紙は、順徳天皇の『禁秘抄』を引用し、「敬神を第一に遊ばすこと、ゆめゆめ疎(おろそ)かにしてはならない。『禁秘抄』の冒頭にも、およそ禁中の作法は、まず神事、後に他事……」と述べ、天皇のもっとも重要なお務めは神事であることを明記しています。
▼一般には知られない祈りの言葉
天皇の敬神がもっとも濃厚に示されるのはもちろん、即位後に行なわれる天皇一世一代の大嘗祭です。秘儀とされる大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀で、新帝は天照大神ほか天神地祇(てんじんちぎ)に、みずから神饌(しんせん)を供え、祈ります。
何を祈るのでしょう。神社の祝詞(のりと)に相当する「申詞(もうしことば)」は天皇直伝で一般には知られないのですが、14歳で即位した順徳天皇に、父・後鳥羽上皇が大嘗祭の直前、その秘儀について教えたことが後鳥羽上皇の日記(建暦2[1212]年10月25日)に記されています。
「伊勢の五十鈴の河上にます天照大神、また天神地祇、諸神明にもうさく。朕(ちん)、皇神の広き護りによりて、国中平らかに安らけく、年穀豊かに稔り、上下を覆寿(おお)いて、諸民を救済(すく)わん。よりて今年新たに得るところの新飯を供え奉ること、かくのごとし」
天皇はひたすら「国平らかに、民安かれ」と祈られるのです。テレビもインターネットもある情報化時代の現在、天皇の祈りはマスコミには載りません。天皇は昔も今も人の見ていないところで、国のため、民のために、祈りを捧げられています。それが日本の天皇なのです。
参考文献=「禁秘御抄」(『皇室文学大系1』名著普及会、昭和54年)、「禁秘抄考註」(『故実叢書22』故実叢書編集部編、明治図書出版、1993年)、「後鳥羽院宸記」(『皇室文学大系4』名著普及会、昭和54年)など
((((((((読者の声)))))))))))
◇東京のKK様から。
いつも力強い言論に心から共感を感じております。この度の大日本帝国憲法制定に関する論述が
ありましたが、あのような時代にあって、明治天皇の開明さにはいつものことながら感服するところです。
今回ご紹介のあった『大日本帝国憲法制定史』は目を通したことはありませんが、八木秀次さんの『明治憲法の思想ー日本の国柄とは何かー』(PHP新書)に書かれてある、明治先達の憲法制定に
関する真摯な対応には、頭が下がります。
その中でも検討された男系・女系論は、当代でもぶり返されました。秋篠宮 悠仁親王のご誕生に
よって、ひとまず中断されたような格好になっていますが、依然として、問題含みであることに変りはありません。日本の誇りである万世一系であり続けることが望ましいのは言うまでもありませんが、それを維持するためにも、先般の素人集団による「予め結論ありきの有識者会議」などは御免こうむりたいけど、今から真の有識者による徹底した論議が必要であると思います。
またこの度の天皇陛下の「食用になるのではと考えて持ち帰った外来種の淡水魚が生態系を脅か
していることに心を痛めています」とのご発言にも、国民とともに歩み続ける皇室ならではのご対応であり、このような皇室を戴くことに誇りを感ずる次第です。
((((((((「天皇・皇室の一週間」)))))))))))
11月8日(木曜日)
皇太子同妃両殿下は愛子内親王殿下をご同伴になり、静養のため、栃木県の御料牧場に入られました。数日間、ご滞在の予定(MNS産経ニュース)。
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/071108/imp0711081848000-n1.htm
希少野生動物の繁殖計画などを協議する第15回種保存会議(日本動物園水族館協会主催)7日から静岡市内で開催され、日本動物園水族館協会総裁の秋篠宮
さまが2日目の会議にご出席になりました(静岡新聞)。
http://www.shizushin.com/local_social/20071109000000000018.htm
11月7日(水曜日)
天皇陛下は、秋の叙勲で旭日双光章を受章した人たちのあいさつを皇居・宮殿で受けられました。受章者の1人、福嶋慎一・元京都府視覚障害者協会会長は盲
導犬を伴っての出席でした。盲導犬が宮殿に入ったのは初めてといわれます。
http://www.google.com/search?client=safari&rls=ja-
jp&q=%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81&ie=UTF-8&oe=UTF-8
11月6日(火曜日)
秋の叙勲の大綬章親授式が皇居・宮殿の「松の間」で行われ、20人が天皇陛下から勲章を手渡されました(読売新聞)。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071106ic01.htm
11月5日(月曜日)
天皇皇后両陛下は本年度の文化勲章受章者と文化功労者、計19人を皇居・宮殿に招き、茶会を開かれました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007110501000356.html
皇太子さま、熊本県合志市のハンセン病療養所をご訪問。441人の入所者の体調を気遣い、納骨堂に献花されました(西日本新聞)。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kyushu/20071105/20071105_002.shtml
11月4日(日曜日)
皇太子さま、阿蘇市で開催の育樹祭にご出席(読売新聞)。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071104ic22.htm
11月3日(土曜日)
天皇陛下、文化勲章親授式。三ヶ月元法相ら5人に授与されました(時事ドットコム)。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007110300186
11月2日(金曜日)
秋篠宮様ご夫妻、岡山へ。岡山市内などで開かれる「第19回全国生涯学習フェスティバル(まなびピア岡山2007)」の開会式にご出席になりました(岡
山日日新聞)。
http://www.okanichi.co.jp/20071102121438.html
三笠宮妃百合子さま、都内で開かれた民族衣装文化功労者表彰式に出席されました(朝日新聞)。
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY200711020113.html
三笠宮寛仁さま、静岡市で開催の「世界お茶まつり2007」に来場され、世界のお茶を楽しまれました(中日新聞)。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20071102/
CK2007110202061287.html
11月1日(木曜日)
天皇陛下、旬祭(宮内庁HP)。
http://www.kunaicho.go.jp/dounittei/gonittei-1-2007-10.html
宮中三殿では毎月1日、11日、21日に祭典が行われます。1日は原則として陛下の御拝礼があります。
http://www.kunaicho.go.jp/04/d04-11.html
皇太子さまが国連の「水と衛生に関 する諮問委員会」の名誉総裁に就任された、と宮内庁が発表しました(日経ネット)。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071101AT1G0102A01112007.html
タグ:宮中祭祀
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