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A級戦犯合祀批判を繰り返した御相談役、ほか [天皇・皇室]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年11月24日土曜日)からの転載です


◇先月から週刊(火曜日発行)の「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンがスタートしました。
今週発行の第6号のテーマは「米と粟の祭り──多様なる国民を統合する新嘗祭」です。
http://www.melma.com/backnumber_170937/
koukyo01.gif


〈〈 本日の気になるニュース 〉〉


1、「asahi.com」11月21日、「歌人の岡野弘彦さん、天皇家の和歌指導役退く」
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711210089.html

 昭和天皇の作歌の御相談役だった岡野弘彦さんが、宮内庁御用掛を退き、朝日新聞がその心境を聞いています。

 岡野さんはインタビューで、昭和天皇が詠われた「この年のこの日にもまた靖国のみやしろのことにうれひは深し」のお歌について、「(A級戦犯の)合祀は戦死者をまつる社である靖国の性格を変えてしまうこと、アジア諸国の国民感情を思う上でも適切でないとお考えなのだと聞いて……」とあらためて解説を加えています。

 「正論」掲載の論攷に書いたことですが、戦死の概念には変遷があり、明治時代にすでに戦場での戦死ではなくて、悪疫で亡くなった兵士も戦死とされています。いわゆるA級戦犯が祀られたのは、国が東京裁判の刑死などを公務死と認めたからでした。

 そのようなことは昭和天皇はよくご存じのはずだったのではないでしょうか。

 「アジア諸国の国民感情」も、「わが国と世界の平和を祈る」という天皇のお立場は高い次元に立つものであって、たとえば中国が国内の政治闘争の道具として靖国問題を利用しているのとは次元が異なります。

 徳川侍従長にしても、岡野さんにしても、そのような認識がないのだとすれば、じつに残念なことです。

 ご参考までにこちらをどうぞ。
http://homepage.mac.com/saito_sy/yasukuni/H1910SRshowatenno.html


2、「東京新聞」11月22日、「『思いやりが大切』。ダライ・ラマ14世講演」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20071122/CK2007112202066269.html

 東京の八王子で講演した、というところが注目されます。

 ダライ・ラマは同日の日本在住の中国民主化運動家らとの会談では、台湾独立の不支持を受け入れるとの意向を示したそうです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007112202066310.html

 中国当局との交渉にどう影響するのか、見守りたいと思います。


3、「MNS産経ニュース」11月21日、「過去清算は国際社会の要求。北朝鮮紙」
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/071121/kor0711211900004-n1.htm

 共同通信が配信したところによると、機関紙「民主朝鮮」は21日、オランダ下院が日本の慰安婦問題について非難決議を採択したことについて、「日本の戦争犯罪の清算は先延ばしできない」などと指摘したのだそうです。

 「人間の理性を取り戻して、自身の道徳的責任を果たすべきだ」とも要求したようですが、それならば自国内で奴隷状態にあるといわれる多くの人民をなぜ救おうとしないのでしょうか。

 国連総会はこの前日、北朝鮮人権決議を3年連続で採択しています。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007112101000192.html

 世界各地で拉致やテロを敢行しているのは日本ではありません。過去にしがみついているのは日本ではありません。日本はすでに過去を清算しています。
http://homepage.mac.com/saito_sy/korea/H1805nicchou.html


4、「中国新聞」11月21日、「沖縄研究者らに意見求める。教科書検定問題で文科省」
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200711210295.html

 記事によると、沖縄集団自決をめぐる教科書検定問題で、教科書会社が「軍の強制」を明記する訂正申請をしたのを受けて、文科省は『沖縄戦と民衆』などの著書がある林博史・関東学院大学教授に意見書の提出を求めているのだそうです。

 同教授は、共同通信の取材に対して、「文科省は私の意見を恣意的に使っている。集団自決は、当日に命令を出したかどうかにかかわらず、全体的に見れば軍の強制そのものだ」と話しているようです。

 つまり、集団自決の悲劇は直接的には、あの日、隊長の命令によって起きたのではないことを、沖縄研究者みずから表明したということでしょうか。歴史の事実を客観的に記録することより、歴史を主観的に解釈をすることが先行していないか、という疑いの念が浮かびます。

 同教授の言い分は、ホームページに存分につづられています。
http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/


5、「読売新聞」11月21日、「ポスト胡錦涛総書記の最有力、習近平氏が始動」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071121id22.htm

 20日の党内会議で演説し、思想・行動を胡錦涛総書記の政治路線上に統一するよう全党に呼びかけたのだそうです。

 ただ、記事によると、習氏は胡錦涛総書記の名前に触れなかったようです。そこにどのような意味合いがこめられているのでしょう。

6、「AFPBB News」11月21日、「英連邦人権機関、パキスタンの英連邦資格停止を要求」
http://www.afpbb.com/article/politics/2315217/2378127

 ムシャラフ大統領が基本的人権を侵している、というのが理由のようです。

 同人権機関のホームページはこちらです。
http://www.humanrightsinitiative.org/default.htm

7、「トラベル・ビジョン」11月22日、「台湾新幹線、シニア運賃を外国人にも適用。65歳以上で50%割引に」
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=32744

 台湾新幹線のサイトはこちらです。
http://www.thsrc.com.tw/jp/


 以上、本日の気になるニュースでした。

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