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記事も論説も分裂している、ほか [沖縄]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年12月27日木曜日)からの転載です


〈〈 本日の気になるニュース 〉〉


1、「asahi.com」12月26日、「『集団自決』に『軍の関与』復活。検定意見を実質修正」
http://www.asahi.com/politics/update/1226/TKY200712260329.html

 1つの社会現象に対して、記事や論説がこれほど分裂しているのを、少なくとも私は見たことがありません。

 記事の見出しを見ると、朝日新聞は「『集団自決』に『軍の関与』復活。検定意見を実質修正」となっています。
http://www.asahi.com/politics/update/1226/TKY200712260329.html

 以前から「軍の関与」までは削除されていませんから、これは明らかにおかしいです。

 読売は、「沖縄戦の集団自決、教科書で『軍の関与』表現承認。文科省」ですが、これも同様にヘンです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071226it16.htm

 毎日は、「教科書検定。集団自決問題「日本軍関与』が復活。『強制』は認めず。検定審」で、これも「関与」が復活したと伝えています。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071227ddm001040083000c.html

 日経も「沖縄集団自決、『軍の関与』認める。教科書検定問題』となっています。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071227AT1G2603P26122007.html

 産経は違っていて、「異例の“再検定”で軍強制復活。集団自決訂正申請」となっています。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/071226/edc0712262021003-n1.htm

 通信社はどうでしょう。

 共同通信は、「『軍が関与』の記述で決着。事実上『強制』認める」です。
http://www.47news.jp/CN/200712/CN2007122601000284.html

 時事通信は、「日本軍『強制』、復活せず。沖縄戦集団自決で教科書6社の訂正申請承認。文科省」となっています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007122600466

 ちなみに沖縄のメディアはどうかといえば、沖縄タイムスは、「『軍が強制』認めず。検定審が結論」となっていて、産経と正反対の見出しになっています。
http://www.okinawatimes.co.jp/

 以上はあくまで見出しです。眺め渡した限りでは、執筆者側は「強制」を書き込みたかったけれども、認められなかった。とはいえ、「強制性」は認められた。つまり、事実上「強制」を認められた、ということになるのでしょうか。

 実際、どんな訂正申請が行われ、どういう結果になったのか、沖縄タイムスの号外と朝日新聞の記事を参考にすると、以下のような変遷が見えてきます。

 たとえば実教出版(「高校日本史B」?)の場合は……。

原文 「日本軍のくばった手榴弾で集団自害と殺し合いをさせ……」

検定後 「日本軍のくばった手榴弾で集団自害と殺し合いが起こった」

今回承認された記述 「日本軍は、住民に対して米軍への恐怖心をあおり、米軍の捕虜となることを許さないなどと指導したうえ、手榴弾を住民にくばるなどした。このような強制的な状況のもとで、住民は、集団自害と殺し合いに追い込まれた」

 東京書籍(「日本史A 現代からの歴史」)の場合は……。

原文 「集団で『自決』を強いられたものもあった」

検定後の記述 「『集団自決』に追い込まれたり……」

今回承認された記述 「日本軍によって『集団自決』(注。これを『強制集団死』と呼ぶことがある)においこまれたり(注。敵の捕虜になるよりも死を選ぶことを説く日本軍の方針が、一般の住民に対しても教育・指導されていた)」

 このようにしてみると、「日本軍が強制した」という直接的な「強制」の記述は認められず、「検定」は覆らなかったとはいえ、注目すべきことに「強制集団死」という踏み込んだ注釈を加えることが認められたり、「強制的な状況」の記述が認められたことは、朝日新聞や共同通信の見出し通り、実質的には検定意見を変更したといえるでしょう。

 それなら事実はどうだったのか、政治的な圧力のもとでの実質変更が今後、さらなる変化をもたらすのか、これについてはまたあらためて考えてみたいと思います。

 ちなみに主要各紙の論説の見出しはこうです。

朝日新聞「集団自決。学んだものは大きかった」
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu1

読売新聞「『沖縄』教科書。“政治的訂正”の愚を繰り返すな」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071226ig91.htm

毎日新聞「集団自決記述『強制』排除になお疑問が残る」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20071227k0000m070146000c.html

産経新聞「沖縄戦集団自決。禍根を残した“二重検定”」
http://sankei.jp.msn.com/life/education/071227/edc0712270306001-n1.htm

 日経は今回は論説に取り上げませんでした。

 ちなみに沖縄タイムスは「史実をぼかす政治決着。『強制』認めず『関与』へ」でした。
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20071227.html#no_1


2、「人民網日文版」12月26日、「日本の『草の根援助』、中国各地で調印式を開催」
http://j.peopledaily.com.cn/2007/12/26/jp20071226_81761.html

 日本政府の草の根資金協力で中国各地で学校建設などが行われているというのですが、まだそんなことに税金が使われているとは驚きです。

 宮崎正弘先生のメルマガによると、中国マネーがウォール街に進出しているというのにです。
http://www.melma.com/backnumber_45206_3942340/

 モルガンスタンレーに出資するカネがあるなら、貧困地域の学校ぐらい自分で建てるべきだし、日本がカネを出す必要もありません。


 以上、本日の気になるニュースでした。



〈〈 ひとこと 〉〉

 「屋風ユーザー」というハンドルネームの御仁から、私のブログ(メルマガ)をそっくり盗作してブログを書いているのがいる、著作権侵害行為だ、というご親切なご指摘をいただきました。

 URLまで記入されてあったので、クリックしてみると、なるほどペンネームのブログに私の記事がタイトルを変えたぐらいで、そっくりそのままコピー・アンド・ペーストされていました。

 指摘された記事だけでなく、ほかの記事もコピーされているようで、どうやらこのブログ全体が盗作でできあがっているのではないか、という疑いを持たせます。

 かんがえてみれば、私の書いた記事に関心を持ち、ある程度、賛同しているからこそ、コピーしようという発想が生まれるのでしょうから、ありがたいことでもありますが、屋風ユーザー様のいうとおり、明らかに違法です。

 じつに残念なのことには、私の記事がそのブログでどれほど関心を持たれ、読まれているのか、と思ったら、ブログ開設から2カ月以上になるというのに、まだ2000件ほどしかアクセスがありません。がっかりです。

 それにしても、PCの検索機能が発達している時代にコピペで記事を書けば、たちどころに発覚します。それが分からないのか。それとも発覚を恐れずに、コピペ・ブログをつくっているのか。だとすれば、大した度胸です。あやかりたいものです。
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