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女性週刊誌が取り上げた「御負担軽減」の現実──空々しい弁明を繰り返す宮内庁 [ご公務ご負担軽減]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です

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女性週刊誌が取り上げた「御負担軽減」の現実
──空々しい弁明を繰り返す宮内庁
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 数週間前、「週刊女性」(7月27日号)が、見開きの2ページで、両陛下の御公務ご負担軽減の現実についてリポートしていました。陛下の激務は「軽減」のかけ声もむなしく、いまなお続いているようです。

 記事は冒頭で、両陛下、とりわけ天皇陛下の激務が際立っていることを指摘しています。今年の上半期は181日間で135日の御公務があり、6月については8日から18日まで11日間連続して御公務をこなすというような日程さえあったというのです。


▽1 「減る」どころか「増えている」

 ご承知のとおり、宮内庁が具体的な御公務軽減策を打ち出してから1年半になります。当メルマガは昨年1年間、その後の推移を丹念にトレースしましたし、雑誌「正論」などにも、当局の意気込みとはまったく異なる現実について記事を発表しました。

 その後、一般紙なども取り上げてくれましたし、今回は女性週刊誌が記事にしたというところが注目すべき点だろうと思います。

 「週刊女性」の記事にあるように、陛下はご高齢であると同時にガンの療養中なのです。にもかかわらず、御公務はまったく減っていないのです。

 もっとも興味深いのは、同誌の取材に対する宮内庁の回答です。記事によれば、1年半前と同じことを繰り返すばかりです。つまり、「御公務を減らすのではなく、内容や方法の見直しを基本にしている」というわけです。

 しかしこれは明らかなごまかしといえるでしょう。というのは、当メルマガの読者ならすでにご存じのように、実態は、御公務が「減らない」のではなく、逆に「増えている」からです。軽減を大胆に実現できない無能ぶりを覆い隠す、空々しい弁明と映りませんか?

 たしかに御公務ご負担の軽減はむずかしい問題です。記事に掲載された私のコメントにあるように、「民の声を聞き、心を知る」ことをお務めと考える陛下にとって、御公務はどんどん増えてしまうという性質を持っているからです。


▽2 宮中祭祀の理解が歴代天皇とは異なる

 しかし、だからこそ、ご負担削減は急務なのです。にもかかわらず、宮内庁は「減らす」どころか「増やしている」。それでいて、あたかも陛下のために削減策を実現できているかのように強弁している、というところに問題があります。

 しかもです。いつも申し上げますように、歴代天皇がもっとも大切な務めと位置づけてきた宮中祭祀については、文字通り激減しています。まったく矛盾もはなはだしいご負担軽減の現実といわねばなりません。

 なぜそうなるのか、といえば、天皇とは何か、についての歴史的な基本的理解が曲がっている、少なくとも歴代天皇の理解とは隔たりがあるからです。

 陛下が御公務を通じて、1人でも多くの国民と接し、お声をかけようとなさるのは、すべての国民のために祈り、命をも共有しようとする祭祀の精神に発しているのに、側近の公務員たちはそのことを、憲法の政教分離原則を口実にして、蔑ろにしているからです。

「週刊女性」の取材記者はこれらの点を問いただすべきでした。

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