お取り止めになった建国記念の日の御拝 [宮中祭祀]
以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です
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お取り止めになった建国記念の日の御拝
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◇1 しわ寄せを受ける天皇の祭祀
前号を配信した直後、心配なニュースが飛び込んで来ました。
昨年暮れ、喜寿を迎えられ、しかもガン療養中の今上陛下が、今度は心臓に異常があることが1月の定期検診で判明したというのです。
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011020901000446.html
2月11日の建国記念の日に精密検査のため入院され、その結果、幸いにも手術は不要で、当面は投薬で経過観察するとのことでした。
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021101000417.html
気がかりは陛下のご健康ばかりではありません。この検査入院のために、いわゆるご公務の変更はありませんでしたが、恒例となっていた三殿御拝がお取り止めとなりました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011020900617
ここ数年、ご健康問題に関連して、天皇の祭祀がしわ寄せを受ける調整が何度も繰り返されています。
報道によれば、11日の検診は2月の定期検診の一環として、しかし時間は午前に行われました。初代神武天皇に思いを馳せられる陛下の御拝は、午前中に行われ、定期検診は午後に予定されていたものと思います。
しかし今回は30分の精密検査を午前に繰り上げ、このため明治の祭祀令では天皇みずから祭りを行う大祭と位置づけられた紀元節の御拝はお取り止めとなったということでしょう。
精密検査をひかえた9日、宮内庁は、「11日の宮中祭祀は欠席されるが、現時点で公務の変更予定はない。今のところ、テニスなどの運動にも問題はない」と発表したようです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110209-OYT1T00870.htm
陛下のご健康は大きな関心事ですが、祭祀はスポーツのテニスよりも軽視されているという印象を免れません。
今上陛下が皇后陛下ともに、「皇太子時代から大切され、忠実に受け継がれ、つねに国民の幸せを祈っておられる」(宮内庁ホームページ)だけでなく、歴代天皇が第一のお務めとしてきたのが祭祀なのに、です。
◇2 ご健康よりご公務が優先されている
ご健康への配慮が最優先されているのなら、まだしもですが、どうもそのようにも見えません。
陛下のご公務ご負担軽減のきっかけとなった20年暮れの御不例のとき、あの御不例直後でさえ、十日間連続のご公務があり、その後、ようやくすべてのご公務のおとりやめが発表されました。
検査発表を受けて、宮内庁長官は「ここ1か月程度は、ご日程を可能なかぎり軽くし、天皇誕生日やもろもろの年末年始の行事などについて、所要の調整を行いたい」と「所見」で述べましたが、その後、年末年始のご日程は、誕生日会見が中止され、新年一般参賀のお出ましが5回に減らされた程度で、一方、祭祀は無原則に蹂躙されました。
つまり、いわゆるご公務がご健康よりも優先されているといわざるをえません。
公表されている陛下がご日程から、不調を訴えられた20年11月半ば以降、10日間以上ご公務が続いたケースを拾い上げると、以下の15回になります。昨年だけでも9回あります。療養中だというのに、2週間を超えてご公務が続くこともしばしばです。
1、20年11月23日(日曜)~12月2日(火曜)=10日間
2、21年3月16日(月曜)~27日(金曜)=12日間
3、5月31日(日曜)~6月13日(土曜)=14日間
4、6月29日(月曜)~7月16日(木曜)=18日間
5、9月23日(水曜)~10月3日(土曜)=11日間
6、10月11日(日曜)~24日(土曜)=14日間
7、12月28日(月曜)~22年1月8日(金曜)=12日間
8、3月21日(日曜)~4月7日(水曜)=18日間
9、5月17日(月曜)~28日(金曜)=12日間
10、6月8日(火曜)~18日(金曜)=11日間
11、9月21日(火曜)~10月2日(土曜)=12日間
12、10月4日(月曜)~15日(金曜)=12日間
13、11月8日(月曜)~19日(金曜)=12日間
14、11月22日(月曜)~12月3日(金曜)=12日間
15、12月27日(月曜)~今年1月9日(日曜)=14日間
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お取り止めになった建国記念の日の御拝
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◇1 しわ寄せを受ける天皇の祭祀
前号を配信した直後、心配なニュースが飛び込んで来ました。
昨年暮れ、喜寿を迎えられ、しかもガン療養中の今上陛下が、今度は心臓に異常があることが1月の定期検診で判明したというのです。
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011020901000446.html
2月11日の建国記念の日に精密検査のため入院され、その結果、幸いにも手術は不要で、当面は投薬で経過観察するとのことでした。
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021101000417.html
気がかりは陛下のご健康ばかりではありません。この検査入院のために、いわゆるご公務の変更はありませんでしたが、恒例となっていた三殿御拝がお取り止めとなりました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011020900617
ここ数年、ご健康問題に関連して、天皇の祭祀がしわ寄せを受ける調整が何度も繰り返されています。
報道によれば、11日の検診は2月の定期検診の一環として、しかし時間は午前に行われました。初代神武天皇に思いを馳せられる陛下の御拝は、午前中に行われ、定期検診は午後に予定されていたものと思います。
しかし今回は30分の精密検査を午前に繰り上げ、このため明治の祭祀令では天皇みずから祭りを行う大祭と位置づけられた紀元節の御拝はお取り止めとなったということでしょう。
精密検査をひかえた9日、宮内庁は、「11日の宮中祭祀は欠席されるが、現時点で公務の変更予定はない。今のところ、テニスなどの運動にも問題はない」と発表したようです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110209-OYT1T00870.htm
陛下のご健康は大きな関心事ですが、祭祀はスポーツのテニスよりも軽視されているという印象を免れません。
今上陛下が皇后陛下ともに、「皇太子時代から大切され、忠実に受け継がれ、つねに国民の幸せを祈っておられる」(宮内庁ホームページ)だけでなく、歴代天皇が第一のお務めとしてきたのが祭祀なのに、です。
◇2 ご健康よりご公務が優先されている
ご健康への配慮が最優先されているのなら、まだしもですが、どうもそのようにも見えません。
陛下のご公務ご負担軽減のきっかけとなった20年暮れの御不例のとき、あの御不例直後でさえ、十日間連続のご公務があり、その後、ようやくすべてのご公務のおとりやめが発表されました。
検査発表を受けて、宮内庁長官は「ここ1か月程度は、ご日程を可能なかぎり軽くし、天皇誕生日やもろもろの年末年始の行事などについて、所要の調整を行いたい」と「所見」で述べましたが、その後、年末年始のご日程は、誕生日会見が中止され、新年一般参賀のお出ましが5回に減らされた程度で、一方、祭祀は無原則に蹂躙されました。
つまり、いわゆるご公務がご健康よりも優先されているといわざるをえません。
公表されている陛下がご日程から、不調を訴えられた20年11月半ば以降、10日間以上ご公務が続いたケースを拾い上げると、以下の15回になります。昨年だけでも9回あります。療養中だというのに、2週間を超えてご公務が続くこともしばしばです。
1、20年11月23日(日曜)~12月2日(火曜)=10日間
2、21年3月16日(月曜)~27日(金曜)=12日間
3、5月31日(日曜)~6月13日(土曜)=14日間
4、6月29日(月曜)~7月16日(木曜)=18日間
5、9月23日(水曜)~10月3日(土曜)=11日間
6、10月11日(日曜)~24日(土曜)=14日間
7、12月28日(月曜)~22年1月8日(金曜)=12日間
8、3月21日(日曜)~4月7日(水曜)=18日間
9、5月17日(月曜)~28日(金曜)=12日間
10、6月8日(火曜)~18日(金曜)=11日間
11、9月21日(火曜)~10月2日(土曜)=12日間
12、10月4日(月曜)~15日(金曜)=12日間
13、11月8日(月曜)~19日(金曜)=12日間
14、11月22日(月曜)~12月3日(金曜)=12日間
15、12月27日(月曜)~今年1月9日(日曜)=14日間
タグ:宮中祭祀
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