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護憲派の「象徴」に祭り上げられる皇室──部分のみ報道するメディア [天皇・皇室]


以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジン(2014年3月2日)からの転載です

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護憲派の「象徴」に祭り上げられる皇室
──部分のみ報道するメディア
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 皇太子殿下が御歳54歳になられ、これに先だって記者会見が東宮御所で開かれました〈http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h26az.html〉。

 興味深いのは、メディアの報道です。

 たとえば、朝日新聞(電子版)は「皇太子さま54歳 『今後とも憲法遵守』」と伝えています。

「皇室の活動と政治との関わりについての質問に『天皇は国政に関する権能を有しない』とする日本国憲法の規定に言及。戦後の日本は憲法を基礎に築き上げられ、平和と繁栄を享受しているとして、『今後とも憲法を順守する立場で事に当たっていくことが大切』と語った」というのです。〈http://www.asahi.com/articles/ASG2G51V2G2GUTIL02D.html〉。

 殿下がまるで護憲派政党のシンパでおられるかのような報道で、驚くばかりですが、むろん正確さを欠いています。

 記者会の質問は4つ、それと関連質問で、同紙の島康彦、中田絢子両記者が着目したのは第3問でした。

 両陛下とも80代になられる。一部のご公務は皇太子殿下、秋篠宮殿下に引き継がれるが、「新しい公務に対するお考えをお聞かせください」という質問で、これに対して、宮内庁発表の会見全文によれば、殿下は次のようにお答えになったのです。

「公務についての考えにつきましては,以前にも申しましたけれども,過去の天皇が歩んでこられた道と,天皇は日本国,そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致して,国民の幸せを願い,国民と苦楽を共にしながら,象徴とはどうあるべきか,その望ましい在り方を求め続けるということが大切であると思います。同時に,これまで行われてきている公務を踏まえつつ,将来にわたり生じる日本社会の変化に応じて,公務に対する社会の要請に応えていくことが,重要であると考えております」

 殿下は、朝日新聞の記事が伝えているような「憲法遵守」だけではなくて、「過去の天皇が歩んでこられた道」、つまり皇室の伝統と、日本国憲法に「象徴」と定められた規定との両方を「求め続ける」と仰せなのです。

 これはきわめて重要なポイントです。

 ところが、島・中田両記者の記事には、皇室の伝統の保持がすっぽりと抜けています。

 たしかに殿下は「憲法の規定に思いを致して」と仰せですから、「憲法遵守」の記事はあながち誤報とはいえません。けれども、部分に注目するのがメディアの常とはいえ、部分にのみ着目して、全体性を見失っては、正しい報道からはずれます。

 島・中田両記者は、殿下が思いを馳せる歴代天皇の道を、なぜ無視しようとするのでしょう。護憲派の「象徴」に祭り上げたい意図でもあるのでしょうか?

 とはいいながら、朝日の報道はまだしもです。もっとひどいのは韓国メディアです。

(つづく)
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