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陛下のお見舞い──皇室の伝統がここにある [天皇・皇室]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です

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 陛下のお見舞い──皇室の伝統がここにある
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 今日も雨である。先週、記録的豪雨の被害を受けたばかりの被災地の人たちには、さぞ恨めしいことだろうと思う。

 大雨が東北・北海道を襲った翌日、陛下は、多数の行方不明者が発生していることに心を痛められ、以前から楽しみにされていたであろう、今日(17日)からの予定だった栃木県へのお出かけをお取りやめになった。関係機関が災害対策に専念できるようにとのお考えだった。

 また、側近を通じて、茨城・栃木両県の知事に対してお見舞いのお気持ちなどをお伝えになった。

 被災地へのお見舞いといえば、平成23年3月の東日本大震災でのビデオ・メッセージが思い出される。

 陛下は犠牲者へのお悔やみ、被災者などへのお見舞いとともに、災害対策に取り組んでいる関係者へのねぎらいのお気持ちを、宮内庁長官を通じて総理大臣にお伝えになり、数日後には国民に直接、語りかけられ、「分かち合い」の精神を訴えられるとともに、復興の先頭に立たれた。各県に金一封を賜り、幾度となく被災者のもとを訪れられ、直接、励まされた。

 しかし、それはけっして大震災だけにとどまるものではない。


▽ 頻発する自然災害

 宮内庁のHPには、陛下の「災害等へのお見舞い」が載っている。21年以後だけを見ても、以下のように、毎年、台風、地震、大雪、噴火のたびに繰り返されている。

 21年7月 中国・九州北部豪雨
 21年8月 台風9号
 23年3月 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
 23年11月 前年11月からの大雪等
 23年8月 前月の新潟・福島豪雨
 23年9月 台風12号
 24年3月 前年11月からの大雪等
 24年5月 竜巻
 24年7月 九州北部豪雨
 25年3月 大雪等
 25年10月 台風26号
 26年4月 大雪等
 26年8月 広島県の大雨等
 26年10月 御嶽山の噴火
 26年11月 長野県神城断層地震
 27年3月 大雪等
 27年5月 口永良部島からの島民の避難
 27年9月 台風18号


▽ 民の苦しみはわが苦しみ

 22年以外、毎年、お見舞いがあり、23年、26年は4回を数えた。今年は早くも三度のお見舞いを賜っている。それだけ日本列島は自然災害が多いうえに、近年、とくに頻発しているということであろう。

 現代では防災技術が進歩しているから、災害の規模は以前ほどではないかもしれないが、たとえ被災者が1人であったとしても、陛下のご心痛は変わらないだろう。

 災害に苦しむ民にご仁慈を示されるのは今上陛下だけではない。つねに民に心を寄せられてきたのが古来、皇室の伝統なのである。

 その伝統は、宗教的な精神ともいうべきものである。民の命はわが命であり、民の苦しみはわが苦しみとお考えになり、民が苦しむのは自分に徳がないからだと歴代の天皇はご自身を責められたのである。

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