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本質論が欠けたまま誘導される ──「女性宮家」創設の本当の提案理由 6 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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本質論が欠けたまま誘導される
──「女性宮家」創設の本当の提案理由 6
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 以下は、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋です。一部に加筆修正があります。


第1章 いつ、だれが、何のために言い出したのか?

第5節 「女性宮家」創設の本当の提案理由──政府関係者はきちんと説明すべきだ


▽6 本質論が欠けたまま誘導される
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 この記事を書いていたとき、東京新聞特報部の取材を受けました。3つのことを指摘しました。

(1)いまの「女性宮家」創設論議は提案者が見えない。提案者はその中味、目的をきちんと説明すべきだ。

(2)提案者の1人らしい前侍従長(当時)は「皇室のご活動」を確保するために皇室にとどまる必要性を説明しているが、理由にならない。旧皇族に連なる方がオリンピック委員会の活動を行い、元皇族が伊勢神宮の臨時斎主を務めているケースもあるからだ。

(3)前侍従長の発想はヨーロッパ的、近代的な「行動する」皇室論であり、天皇・皇族のお務めは何か、という本質論が欠けている。であればなおのこと、提案者はきちんと提案理由を説明すべきだ〈http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012030302000039.html〉。

 いわゆる「女性宮家」創設を、いつ、だれが、何のために言い出したのか、真相は官僚社会の闇の中に消えていきました。

「女性宮家」創設の、ほんとうの目的も内容も明らかにされず、天皇のお役目とは何か、という本質論も欠けたまま、けっして表に顔を出そうとしない、世界的に優秀な官僚たちに、私たちは誘導されていったのです。

 その結果が、メディアによる世論調査で6割を超える、圧倒的な「女性天皇」「女系天皇」支持率ではないでしょうか。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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