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ご負担軽減策以後増えた日本大使夫妻、外国要人の「お茶」 ──ご公務ご負担軽減を検討しなかった有識者会議? 5 [ご公務ご負担軽減]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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ご負担軽減策以後増えた日本大使夫妻、外国要人の「お茶」
──ご公務ご負担軽減を検討しなかった有識者会議? 5
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 前回は、ご公務ご負担策実施直前の平成19年、陛下74歳時の「お茶・茶会」を「ご日程」から拾い上げました。

 件数は33件で、平成3年の26件(有識者会議最終報告の「参考資料」)よりは増えましたが、27年の57件には及ばないことが分かりました。

 有識者会議最終報告の「参考資料」に「天皇陛下のご活動の概況および推移」が表示され、「行幸啓や茶会等の国民と接する御活動や外国ご訪問など全般に増加傾向」と説明されているのは誤りであって、正確には、「お茶・茶会」についていえば、ご負担軽減策にもかかわらず激増したというべきです。

 有識者会議最終報告は、昭和33年、昭和天皇57歳時および58年、82歳時。これと平成3年、今上陛下57歳時と27年、82歳時を比較し、昭和天皇と比べて今上天皇のご公務件数がいかに多いかを浮かび上がらせているのですが、そこがそもそも意図的に感じられます。

 ご負担軽減策にもかかわらず激増したということがはっきりすれば、会議の議論も変わっていたのではないでしょうか。


▽1 平成19年の「お茶・茶会」
御活動の概況と推移.png

 さて、今回は、例によって、対象者によって「お茶・茶会」を分類し、分析することにします。

〈1〉退官認証官 計2件(3年は4件。27年は2件)
 お茶(退職認証官)(宮殿) 2件[12月10日(月)天皇陛下。12月12日(水)天皇陛下]

 なぜ2日後にふたたび行われるのか、なぜ1日で終われないのか、私には分かりません。宮殿の大広間でも1度に集まりきれないほど、人数が多いのでしょうか。

〈2〉赴任・帰朝大使夫妻 計9件(3年は帰朝大使のみで3件。27年は帰朝大使夫妻10件、赴任大使夫妻7件の計17件)
 お茶(帰朝大使夫妻)(御所) 計9件[1月17日(水)天皇皇后両陛下(ベルギー,デンマーク兼リトアニア,スリランカ兼モルディブ,イスラエル)。1月22日(月)天皇皇后両陛下(バチカン,タンザニア,ポーランド,ジャマイカ兼バハマ兼ベリーズ)。1月29日(月)天皇皇后両陛下(フィンランド兼エストニア,ハンガリー,スーダン,ブルネイ)。2月9日(木)天皇皇后両陛下(軍縮会議日本政府代表部,エチオピア兼ジブチ,モロッコ,レバノン)。4月12日(木)天皇皇后両陛下(カナダ兼国際民間航空機関日本政府代表部,エジプト,エクアドル,チュニジア)。7月2日(月)天皇皇后両陛下(ニュージーランド兼サモア,ドミニカ共和国兼ハイチ,カンボジア,ホンジュラス)。7月18日(水)天皇皇后両陛下(ニカラグア,ノルウェー兼アイスランド,ガボン兼コンゴ共和国兼赤道ギニア兼サントメ・プリンシペ,ウルグアイ)。8月9日(木)天皇皇后両陛下(チリ,スウェーデン兼ラトビア,メキシコ,ウズベキスタン兼タジキスタン)。11月8日(木)天皇皇后両陛下(グアテマラ,マレーシア,オランダ,ミャンマー)。]

 帰朝大使夫妻の「お茶」が御所で行われるようになったのは、21年以後のご負担軽減策の結果ではないようです。

 毎週のように、4人の大使を夫人とともに御所に招くスタイルがご負担軽減策実施以後も変わらないのは、ご負担軽減策が及ばない聖域だからでしょうか。

 帰朝大使夫妻に加えて、赴任大使夫妻の「お茶」が行われるようになったのは、ご負担軽減策実施以後のようです。3年当時は赴任大使夫妻に対して、「拝謁」が宮殿で行われていました。19年も同様です。それが27年になると、「ご接見」「お茶」へと変わったようです。

 それはご負担を軽減することだったのでしょうか。毎週のように日程を組まずに、せめて月ごとにまとめられれば、ご負担は軽減されるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

〈3〉新任外国大使夫妻 計8件(3年は4件。27年は9件)
 お茶(新任外国大使夫妻)(宮殿) 計8件[1月18日(木)天皇皇后両陛下(エストニア,スーダン,スウェーデン,レソト)。5月16日(水)天皇皇后両陛下(コロンビア,ウルグアイ,トルコ,ウクライナ)。7月12日(木)天皇皇后両陛下(ペルー,アンゴラ,ラオス,ロシア)。10月11日(木)天皇皇后両陛下(ボリビア,大韓民国,ホンジュラス,ニュージーランド)。10月22日(月)天皇皇后両陛下(ガザフスタン,オーストリア,ギニア,コスタリカ)。11月28日(水)天皇皇后両陛下(ベナン,イスラエル,エジプト,ハンガリー)。12月14日(金)天皇皇后両陛下(ルクセンブルク,キューバ,ニカラグア,イエメン)。12月21日(金)天皇皇后両陛下(中華人民共和国,タジキスタン,ネパール,クウェート)。]

 新任外国大使夫妻の「お茶」は27年には宮殿から御所へ移りました。件数としてはご負担軽減策実施以後もほとんど変わりがありません。

〈4〉外国要人 計4件(3年は3件。27年は8件)
1 お茶(ニュージーランドマオリ王及び同王妃)(御所) 1件[1月22日(月)天皇皇后両陛下]
2 お茶(元アメリカ合衆国国務長官夫妻)(御所) 1件[3月26日(月)天皇皇后両陛下]
3 お茶(スウェーデン国王姉クリスティーナ殿下及び同夫君,他ご家族)(御所) 1件[4月9日(月)天皇皇后両陛下]
4 お茶(ヨルダン国ムナ王母殿下)(御所) 1件[6月1日(金)天皇皇后両陛下]

 外国要人の「お茶」もご負担軽減以後、逆に増えています。

〈5〉国内学術・芸術功労者 計8件(3年は6件。27年は8件)
1 お茶(日本芸術院第一部会員)(御所) 2件[2月22日(木)天皇皇后両陛下。11月29日(木)天皇皇后両陛下]
2 茶会(日本学士院本年度受賞者及び新会員等)(宮殿) 1件[6月11日(月)天皇皇后両陛下] 注、この日、茶会に先立ち、陛下は皇后陛下とともに、学士院会館での学士院第97回授賞式にご臨席になった
3 茶会(日本芸術院本年度受賞者及び新会員等)(宮殿) 1件[6月18日(月)天皇皇后両陛下] 注、この日、茶会に先立ち、陛下は皇后陛下とともに、芸術院会館での第63回芸術院授賞式にご臨席になった
4 お茶(新認定重要無形文化財保持者夫妻)(宮殿) 1件[9月6日(木)天皇皇后両陛下]
5 お茶(日本学士院第一部会員)(御所) 2件[10月3日(水)天皇皇后両陛下。10月10日(水)天皇皇后両陛下]
6 茶会(文化勲章受章者及び文化功労者)(宮殿) 1件[11月5日(月)天皇皇后両陛下]

 ご負担軽減策実施の前後でほとんど件数は変わりません。

 芸術院第1部会員や学士院第1部会員の「お茶」は年一度にまとめられれば、それだけご負担が減るように思われますが、できない理由があるのでしょうか。

〈6〉外国ご訪問関連 計2件(3年は3件。27年は2件)
1 茶会(外国ご訪問随員等)(宮殿) 1件[5月2日(水)天皇皇后両陛下] 注、この年5月に陛下は皇后陛下とともにヨーロッパ諸国を公式ご訪問になった。この日、「茶会」に先立ち、随員等の拝謁が行われた
2 茶会(外国ご訪問尽力者)(宮殿) 1件[6月13日(水)天皇皇后両陛下]

〈7〉その他 計0件(3年は1件。27年は計7件)

 3年には衆議院,参議院の役員の「拝謁・お茶」が宮殿でおこなわれ、27年には新旧警察庁長官や歌会始詠進歌選者の「お茶」が御所で行われましたが、19年にはいずれも行われていません。


▽2 有識者会議は議論すべきだった

 以上のことから、宮中祭祀のお出ましばかりが激減した、21年以後のご負担軽減策の不自然さがあらためて浮き彫りになると同時に、退位問題に終始した有識者会議の異様さが浮かび上がってこないでしょうか。

 ご負担軽減策にもかかわらず、なぜご公務は増えたのか、つまり、なぜ宮内庁の軽減策は失敗したのか、有識者会議は検証すべきではなかったでしょうか。

 次回は22年の「お茶・茶会」について、分析することにします。ご負担軽減策実施直後の動きを知りたいからです。

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