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≪再送≫より明確になった宮内庁によるご負担軽減策の失敗 ──ご公務ご負担軽減を検討しなかった有識者会議? 6 [ご公務ご負担軽減]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です

誤植がありましたので、修正し、再送します


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≪再送≫より明確になった宮内庁によるご負担軽減策の失敗
──ご公務ご負担軽減を検討しなかった有識者会議? 6
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「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを始めました。皆様、ご協力のほどよろしくお願いします。
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 さて、前回まで、平成3年、19年、27年の「お茶・茶会」について、件数の推移を見てきました。目的は有識者会議最終報告の検証です。

 最終報告の「参考資料」は、昭和33年、昭和天皇57歳時および58年、82歳時。これと平成3年、今上陛下57歳時と27年、82歳時を比較し、昭和天皇と比べて今上天皇のご公務件数がいかに多いかを浮かび上がらせ、「行幸啓や茶会等の国民と接する御活動や外国ご訪問など全般に増加傾向」と説明していますが、ほんとうでしょうか。

 じつのところ、この説明は誤りであって、正確には、「お茶・茶会」についていえば、宮内庁によるご負担軽減策にもかかわらず激増したのでした。そのことは、19年の数値を見ることによってわかります。

 鳴り物入りのご負担軽減策は失敗したのです。とすれば、その原因を明らかにする必要があり、有識者会議はまず第1にそのことを検証すべきでした。「退位」問題に一気に突っ走るべきではなかったのではありませんか。

 今回は22年を調べてみます。ご公務ご負担軽減が始まった御在位20年直後のデータを拾い上げることによって、ご公務の件数が増えた時期をさらに明確化させることができると考えるからです。ご公務件数が増えた理由も見えてくるかも知れません。

御活動の概況と推移.png


▽1 22年の「お茶・茶会」

1 1月13日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(帰朝大使夫妻(カンボジア,ハンガリー,ポーランド))(御所)
2 1月18日(月) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(モザンビーク,ガーナ,ドイツ))(宮殿)
3 2月8日(月) 天皇陛下 お茶(新旧警視総監)(御所)
4 2月8日(月) 天皇陛下 お茶(退職認証官)(宮殿)
5 2月15日(月) 天皇陛下 お茶(退職認証官)(宮殿)
6 2月17日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(元ケニア環境・天然資源副大臣)(御所)
7 2月18日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(マレーシア,フィジー,グルジア))(宮殿)
8 3月11日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(ウズベキスタン,モルディブ,タイ))(宮殿)
9 3月11日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(日本学士院第一部会員)(御所)
10 3月17日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(在トロント日本総領事夫妻(平成21年7月カナダご訪問時のトロント日本総領事夫妻))(御所)
11 3月18日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(ブルガリア,シリア,カタール))(宮殿)
12 4月14(水) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(タジキスタン,中華人民共和国,タンザニア))(宮殿)
13 4月22日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(日本学士院第二部部長始め学士院第二部会員)(御所)
14 5月10日(月) 天皇皇后両陛下 茶会(バンクーバー冬季オリンピック入賞選手及び役員)(宮殿)
15 5月10日(火) 天皇皇后両陛下 お茶(帰朝大使夫妻(モロッコ,イエメン,スーダン,ウルグアイ))(御所)
16 5月27日(木) 天皇皇后両陛下 茶会(バンクーバー冬季パラリンピック入賞選手及び役員)(宮殿)
17 5月31日(月) 天皇皇后両陛下 茶会(日本芸術院賞平成21年度受賞者及び新会員等)(宮殿)
18 6月21日(月) 天皇皇后両陛下 茶会(日本学士院賞本年度受賞者及び新会員等)(宮殿)
19 6月22日(火) 天皇皇后両陛下 お茶(中国日本友好協会会長(平成4年中華人民共和国御訪問時の首席接伴員))(御所)
20 7月8日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(日本学術院第二部部長始め第二部会員)(御所)
21 9月6日(月) 天皇陛下 お茶(新認定重要無形文化財保持者夫妻)(宮殿)[皇后陛下には,ご不例によりお取りやめ]
22 9月9日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(ボスニア・ヘルツェゴビナ,イラク,チリ))(宮殿)
23 10月13日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(コソボ,ケニア,モーリタニア))(宮殿)
24 10月20日(水) 皇后陛下お誕生日 天皇皇后両陛下 茶会(元長官,元参与,元側近奉仕者,元御用掛,松栄会会員等)(宮殿) 注、3年、19年の「ご日程」では「祝賀行事」と記載されるのみで詳細は公表されていない
25 10月20日(水) 皇后陛下お誕生日 天皇皇后両陛下 茶会(ご進講者始めご関係者)(御所) 注、3年、19年の「ご日程」では「祝賀行事」と記載されるのみで詳細は公表されていない
26 11月1日(月) 天皇皇后両陛下 お茶(帰朝大使夫妻(大韓民国,中華人民共和国,オーストラリア,ベトナム))(御所)
27 11月4日(木) 天皇皇后両陛下 茶会(文化勲章受章者及び文化功労者等)(宮殿) 注、前日には天皇陛下による「文化勲章親授式・拝謁・お礼言上(文化勲章受章者)」が宮殿で行われている
28 11月15日(月) 天皇皇后両陛下 お茶(日本芸術院第一部部長始め芸術院第一部会員)(御所)
29 11月17日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(帰朝大使夫妻(国際連合日本政府代表部,バチカン,カタール,シンガポール))(御所)
30 11月25日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(スーダン,ホンジュラス,スイス))(宮殿)
31 12月9日(木) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(エストニア,バングラデシュ,アイルランド))(宮殿)
32 12月15日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(インドネシア,セネガル,レソト))(宮殿)
33 12月22日(水) 天皇皇后両陛下 お茶(新任外国大使夫妻(ボツワナ,スロベニア,チェコ))(宮殿)
34 12月23日(木) 天皇陛下お誕生日 天皇皇后両陛下 茶会(元長官,元参与,元側近奉仕者,元御用掛,松栄会会員等)(宮殿) 注、3年、19年の「ご日程」には「祝賀行事」とあるのみで、詳細は公表されていない
35 12月23日(木) 天皇陛下お誕生日 天皇皇后両陛下 茶会の儀(各国の外交使節団の長等)(宮殿 注、3年、19年の「ご日程」には「祝賀行事」とあるのみで、詳細は公表されていない)
36 12月23日(木) 天皇陛下お誕生日 天皇皇后両陛下 茶会(ご進講者始めご関係者)(御所) 注、3年、19年の「ご日程」には「祝賀行事」とあるのみで、詳細は公表されていない


▽2 もし失敗の原因を検証していたら

 以上、宮内庁HPに掲載される「陛下のご日程」から、22年の「お茶・茶会」を抽出すると、全体では36件でした。

 前回まで見てきたように、3年の「お茶・茶会」は24件(「ご日程」では24件。「有識者会議最終報告」では26件。お誕生日祝賀行事の「茶会」が「ご日程」では記載されていないためと推測される)、19年は33件(「最終報告」では取り上げられず)で、27年は53件(「ご日程」では53件、「最終報告」では57件)でした。

 とすると、21年の宮内庁によるご負担軽減策実施にもかかわらず、「お茶・茶会」の件数はまったく減ることがなかったこと、逆にその後、増えていったことがはっきりします。少なくとも「お茶・茶会」についていえば、宮内庁によるご負担軽減策は失敗だったことがより明確になりました。

 今回の有識者会議は「天皇の公務の負担軽減等」が、表向きのテーマだったはずです。宮内庁のご負担軽減策がなぜ失敗したのか、真っ先に、具体的に検討すべきではなかったでしょうか。

 そうすれば、「退位」の認否に特化する「最終報告」が提出されるようなことはなかったかも知れません。法的手法をめぐって激論する必要もなかったのではありませんか。

 次回は、いつものように、「お茶・茶会」を対象者で分類し、何がどう変化したのかを分析することにします。件数が増えた理由が見えてくるかも知れません。

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