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男子御誕生でも途切れなかった ──改革の本質は官僚たちの延命策? 1 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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男子御誕生でも途切れなかった
──改革の本質は官僚たちの延命策? 1
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 私は運動家ではありませんが、日本の現状と行く末を心から憂い、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB

 さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種

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 この記事を書いていたころ、世の中はすっかり選挙モードに入ってしまいました。そのおかげで、月末に出る月刊誌に載るはずだった拙文の原稿はすっかり色あせてしまい、よほど忙しいのか、編集者からの連絡もありません。

 私のテーマはいうまでもなく、いわゆる「女性宮家」創設問題ですが、衆院選後、民主党が下野したとき、その行方はどうなるか、次なる興味が生まれました。

 すでに平成24年10月上旬に「論点整理」が出された段階で、あるメディアは

「政府は皇室典範改正を断念」

 と伝えていました。

「有識者ヒアリングで異論が相次ぎ、与野党ともに慎重論が根強い」

 というのが理由ですが、だとすると、「女性宮家」問題は終止符が打たれることになるのか、といえば、私は違うと思います。

 もともと「女性宮家」創設論は、政治主導ではなく、官僚主導で進められてきました。したがって、政権交代で影響を受けることはないと思われます。一時的に水面下に潜行することはあっても、絶対に火種が消えることはないでしょう。


▽1 男子御誕生でも途切れなかった


「女性宮家」創設論は、すでに書いたように、女性天皇・女系継承を容認する皇室典範改正と一体のかたちで、10年以上も前から、最初は政府官僚の間で非公式に議論され、16年暮れに皇室典範有識者会議が発足したことで公的検討に移りました。

 翌年11月にまとめられた女帝・女系継承容認の報告書には、「女性宮家」の表現はありませんが、女性皇族が婚姻後も皇室にとどまるという中味は文章化されています。

 18年1月に寬仁親王殿下が雑誌インタビューで、男系継承の維持を希望されたのに対して、羽毛田宮内庁長官が口封じに及んだほど、官僚たちの執念は強固なものでした。

 翌2月、秋篠宮文仁親王妃紀子殿下の御懐妊兆候が発表され、政府は皇室典範改正案提出を断念しましたが、9月に悠仁親王殿下が御誕生になったとき、またもや羽毛田長官は水を差しました。

 そして、「女性宮家」創設論は御在位20年を機に、はっきりと蘇りました。

 翌日に政府主催の天皇陛下御在位20年記念式典を控えた21年11月11日、「日本経済新聞」の連載に、「女性宮家」創設検討を促す渡邉允前侍従長(いまは元職)のコメントが載りました。これこそ一般紙が伝える、政府関係者による「女性宮家」創設提案の最初かと思われます。

 つまり、女性天皇・女系継承容認論と一体の「女性宮家」創設論は、悠仁親王殿下御誕生でもけっして途切れることはなかったのです。これからも絶対に立ち消えになることはないでしょう。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります

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