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西村長官さま、小室家の説明責任要求の前に、宮内庁自身の責任が問われるのでは? [眞子内親王]


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西村長官さま、小室家の説明責任要求の前に、宮内庁自身の責任が問われるのでは?
(令和2年12月13日)
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西村宮内庁長官が10日の定例会見で、眞子内親王殿下との御結婚について数々の批判があることについて、「説明責任を果たすべき」と、お相手の小室圭さん側に説明を求めたという。

とうとうここまで来たのかと嫌がうえにも重苦しい思いに駆られる異例の要請だが、事ここに至った経緯とことの重大さを思えばこれも当然なのだろう。

ただ、どうにも腑に落ちないのは、宮内庁自身の責任が曖昧にされているように思えてならないことである。


▽1 風岡、山本の歴代長官は知らなかったのか

眞子内親王殿下と小室圭さんの御結婚話は、平成29年5月のNHKのスクープに始まる。

同年秋以降に予定されていたという内定発表は前倒しされ、9月3日、山本長官は会見で「ご結婚のお相手としてふさわしい誠に立派な方」と小室さんを評した。おふたりの記者会見が設定され、陛下(先帝)の御裁可も得られていると伝えられた。結婚の儀は翌年秋との見通しが示され、国民の祝福ムードも高まった。

ところがである。ほどなくして、スキャンダルな情報が次から次へ、これでもかと溢れてきて、空気は完全に一変した。とうとう予定されていた納采の儀は延期され、今日に至っている。

そこで、きわめて疑問に思われるのは、宮内庁の情報力である。

陛下が御裁可になったということは、宮内庁による事前の身体検査に小室さんは合格していたということになる。けれども、その後のメディア報道で簡単につき崩されてしまった。宮内庁の情報収集力が話にならないほど、お粗末だったことになる。

馴れ初めは8年前の平成24年らしい。ちょうど風岡次長が長官に昇格したころということになる。次長は山本前長官である。

おふたりはデートを重ね、1年後には小室さんがプロポーズしたという。おふたりの行動は、警護する皇宮警察が知らなかったはずはない。しかし小室家の闇までは知らなかったということだろうか。そんなことがあり得るのだろうか。

もし宮内庁が小室家のスキャンダルを掴んでいたなら、婚約内定会見などあり得なかったろう。むろん陛下の御裁可はいうまでもない。問われているのは、小室さん側ではなくて、宮内庁ではないのか。


▽2 藩屏がいない皇室

風岡長官は建設省の出身で、国交省事務次官を務めたあと、宮内庁次長となり、羽毛田長官退任のあと長官に昇格した。山本次長は自治省出身の総務官僚で、とくに選挙に詳しく、内閣府事務次官まで務め上げている。とすれば情報分野に疎いということは考えにくい。だとすれば、なぜこんな前代未聞の醜聞に立ち至ったのだろう。

皇太弟はここ数年、お誕生日の会見で、宮内記者会の質問攻勢を受けている。年に一度のお祝いの日のはずなのに、さぞかし気が重いことだろうと拝察される。おいたわしい限りである。

その責任は間違いなく宮内庁にある。皇室を支えるべき立場にありながら、逆に権威を貶めているということにならないか。内親王はけっして私人ではないし、内親王の婚姻は私事ではない。ところが現実には、天皇・皇族方は限りなく個人化している。支えるべき藩屏がいないからだ。

結果として、皇室の権威はどんどん失墜していく。古来、皇室を戴く日本という国の名誉もまた同様である。皇室批判はタコが身を食うのに似る。宮内庁の罪はまことに重いといわねばならない。けっして小室さん側に責任を押し付けて済むことではない。

おりしも「皇女」制度というものの検討が始まったらしい。天皇・皇室の歴史と伝統からすれば、ヒメミコ=皇女であり、内親王ならいざ知らず、臣籍降嫁した女王に「皇女」の地位を与えることなどまったくあり得ない。悠久なる歴史がまったく無視されている。

しかし歴史からの逸脱はいまに始まったことではない。

宮内庁は20年以上も前から、皇室の歴史にない「女性宮家」創設、女系継承の容認を進めてきたことが分かっている。今回の御代替わりでは、譲位と践祚が分離され、代始改元は退位記念の改元となり、大嘗宮は角柱、板葺きになるなど、やりたい放題だった。そんな謀叛の集団と化したような宮内庁に、小室さん側に正常化を要求する資格があるようには思えないのである。


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