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地に墜ちたオリンピック精神、ほか [中国問題]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年12月10日月曜日)からの転載です


〈〈 本日の気になるニュース 〉〉


1、「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」12月10日、「北京五輪の水不足を確保するために密雲ダム上流の村々の犠牲、さらに深刻。稲作を禁止され、野菜栽培も減反、農家の収入が激減している」
http://www.melma.com/backnumber_45206_3929293/

 数年前まで豊かな農村地帯だった河北省沽源県とその周辺に、減反政策が出されるようになった。北京オリンピックの水源確保のため、水を大量使用を抑制するのが目的のようですが、当然ながら、農民たちは生活の圧迫を強いられていると伝えられているようです。

 何と悲惨なことでしょう。何のためのオリンピックなのか。

 オリンピック憲章は「根本原則」で、次のように高潔な精神をうたいあげています。
http://www.joc.or.jp/olympic/charter/konpon_gensoku.html

「3 オリンピズムの目標は、あらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることにある。またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある。この趣意において、オリンピック・ムーブメントは単独または他組織の協力により、その行使し得る手段の範囲内で平和を推進する活動に従事する」

「8 スポーツの実践はひとつの人権である。何人もその求めるところに従ってスポーツを行う可能性を持たなければならない」

 だとするなら、人民の生活を犠牲にしてまでオリンピック大会を行うことは平和の精神に反しないでしょうか。人民の人権を奪っておいて、何のためのスポーツでしょうか。IOCは実態を調査し、憲章に違反することのないよう対処すべきでしょう。地に墜ちたオリンピック精神、といわれないように。


2、「サンスポ」12月10日、「日中合作の記録映画『靖国』、来年4月に日本で劇場公開」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200712/sha2007121008.html

 靖国神社そのものに焦点を当てた初めての記録映画で、海外映画祭への出品もされるのだそうです。

 記事によると、監督は中国人、日本の文化庁が出資しているのだとか。中立的な立場でカメラが迫っているというのですが……。


3、「newsclip.be」12月9日、「ハノイで対中抗議デモ、数百人参加」
http://www.newsclip.be/news/20071209_016723.html

 中国が南沙諸島などに南沙市という行政区画を設けたのに抗議し、学生たちが中国大使館前でデモを行ったようです。

 さすがベトナム、立派です。

 中日新聞によると、11月に西沙諸島で中国が軍事演習を行ったとしてベトナム政府が抗議した際、中国側は「非難に道理はない」と一蹴したといいます。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007120901000339.html

 聞く耳を持たないという、権力者の姿勢です。


 以上、本日の気になるニュースでした。
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