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関係者各位へネット署名のお願い [御代替わり]

関係者各位

平成29年夏



▽1 オンライン署名にご協力ください
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 オンライン署名のウェブサイト「change.org」を利用して、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」というネット上の署名活動を始めました。

 歴史が始まって以来、天皇は一貫してわが国の統治者であられます。当然、御代替わりの諸儀礼は国家行事であるべきだと思いますが、現在はそうはなっておりません。「践祚(せんそ。皇位継承)」「即位の礼」「大嘗祭」と続く一連の皇位継承儀礼はすべて「国の行事」と位置づけられるべきだと考えますが、いかがでしょうか。

 今上陛下の御譲位による、次の御代替わりが目前に迫っています。御代替わり諸儀礼のあり方の見直しを、政府・宮内庁に強く求めたいと思いませんか。

 お手元にパソコンやスマホがあれば、世界中どこからでも賛意を表明することが可能です。ぜひ皆様のご理解、ご協力をお願いします。

 URLは以下の通りです。「change」「御代替わり諸儀礼」などをキーワードに、検索していただければ、ページにアクセスすることができるはずです。
https://www.change.org/p/政府-宮内庁-御代替わり諸儀礼を-国の行事-に 〉

 あるいは「ネット署名には法的効力がない」とお考えの方もおられるかもしれませんが、正規の署名活動に手間暇をかけられる余裕がないというのが現実です。ご理解のほどよろしくお願いします。

 キャンペーンを始めて約3か月、賛同者が200人を超えましたが、行政の重い腰を動かすにはまたまだ力が足りません。同憂の士のご協力を切にお願い申し上げます。

 サイトには賛同者のコメント欄もあります。応援のメッセージを心からお待ちします。


▽2 与えられた時間は限られている

 今春の「問題提起」でも申し上げましたように、いよいよ次の御代替わりが差し迫ってまいりました。

 報道によれば、陛下の退位と改元の期日には、いまのところ来年末か来年度末の2案があり、政府は9月に、この期日を決定・公表するようです。

 来年暮れに「退位」「新天皇即位」、翌年元日に「改元」というスケジュールか、再来年3月末に「退位」「新天皇即位」、4月1日に「改元」となるのか、いずれにしても皇位継承の関係予算は来年度(平成30年度)予算に計上されることになります。

 したがってその概算要求はこの夏に行われます。期日が未定であるため、宮内庁は金額を示さない事項要求とする方針であると過日、伝えられました。

 昭和から平成への御代替わりでは、諸儀礼が「国の行事」と「皇室行事」とに二分されました。「国の行事」なら宮廷費、「皇室行事」なら内廷費扱いとなります。

 御代替わり諸儀礼をすべて「国の行事」とするのなら、関係する経費はすべて宮廷費から支弁されるべきです。

 法律と先例、予算に縛られる行政を突き動かし、皇室行事の正常化を図るために、私たちに残された時間はきわめて限られているということになります。


▽3 どうなる剣璽渡御の儀

 また、報道によると、政府部内では、「退位の儀式」をどのように行うのか、が目下の検討課題とされているようです。儀式の形式と法的位置づけについて検討する委員会が設置されるとも伝えられます。

 室町時代の古典学者で、「日本無双の才人」と評された一条兼良の『代始和抄(だいはじめわしょう)』には、「御譲位のときは、警固、固関(こげん)、節会(せちえ)、宣制、剣璽渡御(けんじとぎょ)、新主の御所の儀式などあり。これは毎度のことなり」とあります。

 200年前に譲位された史上最後の天皇・光格天皇の場合、宮内省編『光格天皇実録』によると、譲位・受禅の前日、警固・固関の儀が行われ、当日はまず天皇が仙洞御所(桜町殿)へ行幸されました。その際、剣璽渡御が伴われ、総勢数百人の行列が組まれました。午後には、剣璽が桜町殿から清涼殿に渡御し、新帝の前で宣命(せんみょう)が読み上げられたのち、剣璽が新帝・仁孝天皇の御所へと遷られました。

 譲位の儀式の中心は、皇位の御印である剣璽の渡御のように見えます。

 次の御代替わりで、皇室伝統の儀式が採用されるとすれば、とりわけ剣璽渡御をどのように法的に処理するのか、が最大の問題となりそうです。

 明治42年の登極令(とうきょくれい)では、大行天皇崩御ののち、新帝は皇位継承のため、(1)賢所の儀、(2)皇霊殿、神殿に奉告の儀、(3)剣璽渡御の儀、(4)践祚後朝見の儀、の4儀式からなる践祚の式を行うこととされ、これらは「国務」と位置づけられました。

 けれども、新憲法下の平成の御代替わりでは、一連の儀式が2つに区分され、非宗教的と見る、(3)(4)だけが「国の儀式」とされ、「剣璽渡御の儀」は「剣璽等承継の儀」と非宗教的に改称されました。

 さらに践祚後朝見の儀は、「即位後朝見の儀」と改められ、平安以来の「践祚」と「即位」の区別が失われたうえに、本来あるべき剣璽の御動座が行われませんでした。

 次の御代替わりでも、いまのままでは、悪しき前例が踏襲され、「国の行事」と「皇室行事」の二分方式、儀式の非宗教化が採用されることでしょう。その背景にはいうまでもなく、いびつな政教分離主義、克服されざる国家神道論の存在があります。

 関係者各位のご理解とご協力、そして行動が、いまこそ必要なときはありません。

タグ:御代替わり
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