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なぜ「謝罪」を要求するのか──儒教的「小中華」思想から抜け出せない韓国 [韓国]

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なぜ「謝罪」を要求するのか
──儒教的「小中華」思想から抜け出せない韓国
(「神社新報」平成11年2月8日号から)
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──昨秋の日韓共同宣言に、小渕首相が日本の「過去」への「反省」と「お詫び」を述べ、金大中大統領がその「歴史認識」の表明を評価したとありますが、謝罪対象の「歴史的事実」とは何を指すのですか。

 在日大使館に取材を試みたところ、「直接、ソウルの政府に聞いた方がいいですよ」という返答だったので、韓国大統領府に英文で取材を申し込んだが、1か月経っても何の音沙汰もない。

 ひょっとして答えようがないのではないか。大使館によれば、「歴史的事実」について韓国政府の公式な見解はない、というのだから。

 全斗煥大統領来日以来、歴代大統領の訪日は「謝罪と反省」要求が大きな目的とされ、「歴史認識」問題が議論の的になってきたが、じつのところ客観的史実とは無関係に「歴史」が語られてきたのではないか。

 近年、韓国の歴史教科書が翻訳・出版されている。相手の考えを知るのは大切なことで、ぜひご一読をお勧めするが、多くの人はたぶん国定教科書による「民族教育」のすさまじさに恐れ入ることだろう。

 たとえば小学校用を開くと、「韓国4000年の歴史」といいながら、150ページの3分の2が近代史、とくに日韓関係史に当てられ、、これでもかこれでもかと反日感情を煽るような記述が繰り返されている。

 むろん「反日教育」ではなく、「独立運動」の事実を教えるのだと韓国政府は反論するだろうが、「独立」はすなわち「反日」にほかならないのだとすれば、この教科書で学んだ優秀な学生ほど日本人と見れば「謝罪」を要求したくなるかも知れない。少なくとも友好的な気持ちは育ちそうにない。

 面白いのは、日本の「謝罪」は戦後ばかりではないらしいことだ。

 いわく、朝鮮を侵略した豊臣秀吉の次の指導者が深く反省し、朝鮮通信使の派遣を求めてきたので、意向を受け入れて使節団を派遣した。またいわく、明治維新のときに日本は通商を求めてきたが、その態度が無礼だとして拒んだ(『分かりやすい韓国の歴史』)。

 教科書ばかりではない。

 金大中大統領は『民族と統一を想う』に、明治初期に国交を求めてきた日本はそれまでの過誤を認め、詫びて……と書いている。

 ここには韓国人の日韓関係に対する基本姿勢が現れているように見える。日本の「謝罪」がつねに国交の前提になっているのだ。

 なぜそうなのか。その背景には、儒教的な国際秩序というものがあるらしい。

 李氏朝鮮は1627年と36年の2度、清の侵攻を受けて屈し、朝鮮国王は清国皇帝から冊封を受けることになった。国王は皇帝から爵位を与えられ、君臣関係を結び、清と朝鮮の宗属関係が成立したのである。

 宗属関係は儒家の華夷思想(中華思想)と王化思想に支えられる。中華思想では中国が世界の中心で、最高のものと考える。朝鮮は中国に対しては夷狄だが、他方、みずから小中華を自認し、満州族や日本を夷狄とみなした。「華」と「夷」を弁別するのは、「礼」の有無である。

 清との宗属関係は、琉球や越南など周辺諸国のなかで、朝鮮がもっとも本格的で、たとえば朝貢は最多の年4回が課せられた。

 この宗属関係は明治27年の朝鮮独立まで続いた(原田環『朝鮮の開国と近代化』)。つまり清との宗属関係が解かれるのは、日清戦争で日本が勝利し、朝鮮の独立を清が認めたときであった。しかし、清からの解放は次なる苛烈な属国化を生むことになる。小国の悲哀というべきか。

 戦後の韓国の「謝罪」要求は儒教的国際関係の序列を確認したいという幻想に発しているのではないか。

 韓国が日本にだけ「謝罪」を要求し、元の時代に1世紀にわたって苛酷な支配を受け、あるいは朝鮮戦争時に100万の軍隊による侵略を受けたことに対して、中国に謝罪を求めない矛盾はこれで説明がつく。韓国にとって中国は「華」の国であり、日本は依然として野蛮な「夷」の国らしい。

 韓国が時代錯誤の小中華思想にこだわるかぎり、真の日韓融和は遠いといわざるを得ないが、日本政府は今度もまた「謝罪」選択した。なぜなのか。


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