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神社で折紙のキツネづくり、ほか [神社神道]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年12月24日月曜日)からの転載です


〈〈 本日の気になるニュース 〉〉


1、「京都新聞」12月23日、「キツネの折り紙、仕上げ急ピッチ。山科・折上稲荷神社」
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007122300040&genre=J1&area=K1J

 京都・山科に折上稲荷神社というお稲荷さんがあり、社名にちなんで、宮司さんが初詣の参拝者のためにということなのでしょうか、金色と銀色の折り紙でキツネのお守りをせっせとこしらえているんだそうです。

 そもそも折上という社名は何に由来するのか、記事には何の説明もありません。

 同じ京都新聞の「ふるさと昔語り」によると、同社は女性の守り神としても知られているようです。江戸末期、孝明天皇の即位の時、女官たちが病を得て、大嘗祭が行えない状況に陥った。そこで女性の守り神である同社に祈祷が命じられ、女官たちの病は癒えた、というのですが、面白いのは、社名が「織り上げ」に通じることから、西陣の織物業者の信仰を集めたという歴史です。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/sightseeing/mukasikatari/070913.html

 「折上」の社名と「折り紙」「織り上げ」との関連は、音が共通するというシャレに過ぎません。しかし日本人はそこに神に通じる祈りを見出してきたのでした。

 シャレといえば、民俗学にくわしい先輩編集者が面白いことを教えてくれました。以前、もしかすると今もどこかであるかも知れませんが、東京の稲荷神社などのお祭りで、拝殿に地口(じぐち)行灯というのが掲げられていたといいます。地口というのはダジャレ、言葉遊びです。

 たとえば、「甚ざ、どさくさ、一本気」(銀座、浅草、六本木)。あるいは、ゴボウと注射器の絵を描いて、「ゴボウ注射」(予防注射)。などなど。

 なぜこういう行灯を神社に、とくに稲荷神社の社頭に掲げるのか。言葉遊びと信仰世界がどうつながっているのか。バカバカしいと笑い飛ばしていては、日本人の内心は見えてきません。

 とは申せ、年内に300のキツネを折る宮司さんはたいへんです。


2、「読売新聞」12月24日、「昭和の女性の思い31文字で」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20071224-OYT8T00041.htm

 大谷光暢(明治36-平成5年)・東本願寺(真宗大谷派)第24世法主の妻、智子(さとこ。明治39-平成元年)裏方が生前、残した短歌800首を収めた歌集が刊行されたのだそうです。

 智子裏方は久邇宮邦彦王の三女で、香淳皇后の妹に当たります。全日本仏教婦人連盟の初代会長なども務めました。記事によれば、戦死した将兵を悼む戦時中の和歌なども収められているようです。

 浄土真宗といえば、近ごろは反天皇、反ヤスクニ的言動が目立つようですが、その中枢はむしろ皇室に近く、戦没者や戦犯者への心遣いが浮かび上がってきます。

 西本願寺(浄土真宗本願寺派)の場合も、大谷光照(明治44-平成14年)・第23世門主の母は九条道孝の七女で、貞明皇后(大正天皇の皇后)は伯母に当たります。大谷門主の妻、嬉子(よしこ。大正7-平成12年)裏方は、公爵・徳大寺実厚の長女で、仏教婦人会総連盟総裁などを務めました。

 朝日新聞の縮刷版をめくってみると、昭和27年6月5日、戦犯者の助命、減刑、内地送還を嘆願する署名運動が全国的に開始され、愛の運動東京都協議会が集めた戦犯助命の署名は8月に1000万人の大台を超えます。

 終戦記念日を前に、東京では「講和に取り残された戦犯を救おう」という署名運動が始まりますが、この運動の中心である全日本華道婦人友愛連盟の代表こそ、大谷嬉子裏方で、同連盟は100万人の署名を集め、政府に陳情したと伝えられます。

 この年の12月23日、つまりA級戦犯の処刑命日には、全国ではじめてとなる戦争刑死者慰霊祭が東京の築地本願寺で行われています。


3、「花岡信昭メールマガジン」12月24日、「一律救済は英断だ」
http://www.melma.com/backnumber_142868_3945439/

 薬害肝炎問題で、首相が政治決断しました。その背景は何か。政府の対応に対する批判の高まり、内閣支持率の急落への危機感、という指摘があります。公明党幹部からの批判も出ていました。
http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3739689.html

 しかしベテラン記者の花岡さんは、年金問題、薬害エイズ、と「逆方向のことばかりやっている」厚生労働省の官僚の発想には限界がある。一律救済の方針は政治でなければできない、と指摘します。

 一律救済が議員立法の手法を採るのも、内閣提出の法案では厚労省の判断に拘束されてしまう可能性がある、という判断があるようです。


4、「CNN.co.jp」12月24日、「蒋介石元総統の墓所、台湾当局が閉鎖」
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200712240013.html

 国民党時代の払拭を進める民主進歩党政権が蒋介石の遺体が安置されている広大な墓所を閉鎖したようです。陳水扁総統は税金の節約につながると発言していると伝えられます。


 以上、本日の気になるニュースでした。
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