SSブログ

ローマ法王、ブルー・モスクの祈り──宗教対立を超える第一歩に!? [キリスト教]

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
ローマ法王、ブルー・モスクの祈り
──宗教対立を超える第一歩に!?
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

xavier.gif
 内外の報道によるとトルコを訪問したローマ法王ベネディクト16世は、昨晩(平成18年11月30日)、イスタンブールのスルタン・アフメット寺院、通称「ブルー・モスク」にもうで、イスラム聖職者とともに祈りを捧げました。

 ローマ法王のモスク訪問は、ヨハネ・パウロ2世に次いで二人目ですが、今回の表敬は、イスラム世界との関係回復の試みとして注目されました。

 厳重な警備体制がひかれるなか、法王は同寺院を訪れました。靴を脱いで中に入った法王は、イスラム聖職者の案内でミーラブに進みました。メッカの方向を指し示すミーラブはイスラム教徒の祈りの場です。

 イスラム聖職者がその説明をし、

「私は祈ります」

 といって、祈り始めると、法王はメッカの方角に向かい、イスラム聖職者とともに、1分間以上、無言の祈りを捧げました。

 イギリスのタイムズ紙によれば、トルコのメディアは、もし法王がひざまずき、十字を切って祈れば、イスラムの世論を害し、同時に世俗国家擁護者たちの感情を損ねるだろう、と警告していたようですが、法王は、ひざまずき、十字を切るというようなキリスト教的な祈りの形式はとりませんでした。

 カトリックは典礼中心の宗教といわれます。荘厳な宗教儀式に信徒は神との霊的な交わりを体験します。そのカトリックの最高聖職者である法王自身が捧げたキリスト教的形式によらない、イスラムの聖地メッカに向かっての祈りは、血なまぐさい宗教対立が絶えない人類社会を変えていく第一歩となるのでしょうか。

 法王はトルコ訪問の初日、首都アンカラの宗教省で演説し、キリスト教徒とイスラム教徒との間で、

「真実に基づき、相手をより深く理解したいという真剣な願いから、違いを尊重し、共通点を認める」

 という真の対話が必要であるとの考えを示しましたが、今後、宗教間の対話が進み、相互理解が深化していくことになるのかどうか。

タグ:キリスト教
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。