中国宗教弾圧、天皇陛下比叡山訪問、教皇訪米

以下は旧「斎藤吉久のブログ」（平成19年11月14日水曜日）からの転載です

◇先月から週刊（火曜日発行）の「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンがスタートしました。
きのう発行の第5号のテーマは「『国平らかに、民安かれ』と祈る天皇」です。
http://www.melma.com/backnumber_170937/



〈〈　本日の気になるニュース　〉〉


１、「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」11月14日、「人権改善を世界に約束した胡錦涛政権だが、宗教弾圧を機密文書で通達・指示していた事実が発覚」
http://www.melma.com/backnumber_45206/

「地区の統戦部、民族宗教事務局および公安分局は、相互の連絡を取り合いながら、家庭教会の、これ以上の蔓延と拡大を抑制せよ」

　と命令する「党中央からの通達に基づく」機密文書（胡南省刑州市当局）を、キリスト教のＮＧＯ「対中援助教会」が信者を通じて密かに入手したのだそうです。

　アメリカ国務省は今年９月、世界の信教の自由に関する年次報告書を発表し、そのなかで「とくに懸念される国」と指定する中国内での、ほとんど文明国とは思えない宗教弾圧について、詳細にリポートしています。

　共産党政府に宗教を尊重する姿勢は乏しく、この一年間で100人を超える外国人が「非合法の宗教活動」に関わったという罪状で、国外追放されたともいわれます。中国政府の懸念は、北京オリンピックを混乱させるような計画があるかどうかで、その結果、未登録の宗教団体への脅迫や嫌がらせなどが強まっているようです。

　リポートによれば、たとえばカトリックの場合、バチカンの推計では全体で800〜1800万人の信徒がいるとされますが、迫害は政府公認の「天主教愛国会」（ＣＰＡ）に登録していない地下教会で起きています

　閉鎖や建物の破壊を受け、抗議すれば警察が暴力で封じ込め、家庭集会の禁止や礼拝参列を阻止されることもあるのだそうです。司祭や信者が逮捕状なしに逮捕され、苛酷な拷問で死亡したり、強制収容所で再教育の刑を受ける場合もあるようです。

　このような現実に対して、カトリックであれ、プロテスタントであれ、日本のキリスト者のなかから抗議の声が聞こえてくることはほとんどありません。

　実証性が疑われる戦前・戦中の日本での弾圧・迫害を告発することには驚くほど熱心な日本の教会指導者は、目の前で兄弟姉妹が迫害に苦しんでいることについて、およそ不感症でいられるのは理解に苦しむところです。


２、「中日新聞」11月14日、「両陛下、比叡山延暦寺を訪問。仏像にご興味」
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20071114/CK2007111402064097.html

　滋賀県を訪問中の両陛下が天台宗総本山の比叡山延暦寺を視察され、半田天台座主と挨拶を交わされたのだそうです。

　天皇陛下のご訪問は皇太子時代以来で、二度目だそうです。
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/071113/imp0711131209000-n1.htm


３、「CNN.co.jp」11月13日、「ローマ法王ベネディクト16世、来年初訪米」
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200711130006.html

　国連本部で演説し、世界貿易センター跡地で祈り、ヤンキー・スタジアムで公開ミサを行うのだそうです。

　生徒数が減少し、カトリック系学校の閉鎖が続いているアメリカで、カトリック信仰の立て直しを教皇様みずから取り組まれるのでしょう。

　参考までにこちらを。
http://www.latimes.com/news/local/la-me-stanne30oct30,1,3030765.story


４、「中国情報局」11月13日、「『彼氏なし』『彼女なし』集まれ! 南京で『光棍節」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1113&f=national_1113_003.shtml

　１が並ぶことから「独り者」をイメージさせる11月11日は、独り者同士が相手を見つけるお祭り騒ぎの日なのだそうです。


　以上、本日の気になるニュースでした。

タグ：中国共産党 キリスト教