皇后陛下が「欠席」された本当の理由 ──「祈りの存在」の伝統とは何か？ ２ [女性宮家創設論]
以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジン（2017年6月5日）からの転載です
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皇后陛下が「欠席」された本当の理由
──「祈りの存在」の伝統とは何か？ ２
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「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを始めました。皆様、ご協力のほどよろしくお願いします。
〈https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB〉
さて、以下は、拙著『検証「女性宮家」論議──「１・５代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋です。一部に加筆修正があります。
第２章 有識者ヒアリングおよび「論点整理」を読む
第２節 「祈りの存在」の伝統とは何か？──知的探求がうかがえない櫻井よしこさんの反対論
▽２ 皇后陛下が「欠席」された本当の理由
祭祀は、天皇の、天皇による祭祀であって、皇后陛下がお出ましになるのは、祭祀の斎行ではなく、御参列でもなく、御拝礼なのであり、しかも、歴代天皇・皇后の例祭をのぞけば、ほとんど大祭に限られます。
たとえば、香淳皇后のお歌に、
星かげのかがやく空の朝まだき 君はいでます歳旦祭に（昭和５０年歌会始）
があります。元日の早朝、四方拝にひきつづき斎行される歳旦祭に出御なさる昭和天皇を、御所でお見送りする場面が歌われています。歳旦祭は小祭ですから、皇后陛下が御拝礼なさることはありません〈http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h20-0321-saishi.html〉。
とはいえ、皇后陛下が祈りのときを共有されることは、いうまでもないことでしょう。
平成２４年の場合、冷泉天皇千年式年祭などに、天皇陛下は御不例のため「御代拝」となり、皇后陛下は「欠席」されたと宮内庁は説明していますが、天皇陛下の場合は、掌典長が祭祀を奉仕し、掌典次長に拝礼させ、皇后陛下の場合は「御代拝」がなかったということでしょう。
しかし、それはなぜなのでしょうか？
私のメルマガの読者ならご承知の通り、以前なら、天皇が小祭に拝礼できない場合、旧皇室祭祀令に準じて、皇族もしくは侍従による御代拝となっていたのですが、昭和５０年９月の秋季皇霊祭以降、新設の掌典次長による御代拝に変わり、同時に、皇后、皇太子、皇太子妃の側近による御代拝の制度は廃止されたからです。
その背後には、政教分離の厳格主義の台頭がありました。
以前、西尾幹二電通大名誉教授が、皇太子妃雅子殿下に対して、「祭祀にいっさいご出席でない」とひどく批判したことがありました。療養中とされる妃殿下を「獅子身中の虫」と指弾し、「下船」要求までしたのですから、穏やかではありません（「皇太子さまに敢えて御忠言申し上げます」＝「ＷｉＬＬ」平成２０年５月号など）。
けれども、ご病気の身であれば、拝礼なさらず、御代拝がかつては当たり前でした。入江日記には、香淳皇后がお風邪のため御代拝になったという既述が散見されます。ところが、昭和５０年に御代拝の制度が廃止されたのです。
理由は政教分離でした。公務員である側近は、宮中祭祀という特定の宗教には関われないというわけです。「国はいかなる宗教的活動もしてはならない」と憲法に定められているからです。
事実を知らないらしい西尾先生は、御代拝の制度を一方的に廃止した宮内官僚を批判するならまだしも、矛先を妃殿下に向けたのでした。いわれなき中傷ですが、宮内庁は累が及ぶのを避けたのか、真相を明らかにしようとはしませんでした。
それにしても、ほかならぬ宮内庁自身が、皇室の伝統を逸した「欠席」という表現を使うのはいかがなものでしょう。「不参」とは書けないものでしょうか？
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』（iBooks）から抜粋。一部に加筆修正があります
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皇后陛下が「欠席」された本当の理由
──「祈りの存在」の伝統とは何か？ ２
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さて、以下は、拙著『検証「女性宮家」論議──「１・５代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋です。一部に加筆修正があります。
第２章 有識者ヒアリングおよび「論点整理」を読む
第２節 「祈りの存在」の伝統とは何か？──知的探求がうかがえない櫻井よしこさんの反対論
▽２ 皇后陛下が「欠席」された本当の理由
祭祀は、天皇の、天皇による祭祀であって、皇后陛下がお出ましになるのは、祭祀の斎行ではなく、御参列でもなく、御拝礼なのであり、しかも、歴代天皇・皇后の例祭をのぞけば、ほとんど大祭に限られます。
たとえば、香淳皇后のお歌に、
星かげのかがやく空の朝まだき 君はいでます歳旦祭に（昭和５０年歌会始）
があります。元日の早朝、四方拝にひきつづき斎行される歳旦祭に出御なさる昭和天皇を、御所でお見送りする場面が歌われています。歳旦祭は小祭ですから、皇后陛下が御拝礼なさることはありません〈http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h20-0321-saishi.html〉。
とはいえ、皇后陛下が祈りのときを共有されることは、いうまでもないことでしょう。
平成２４年の場合、冷泉天皇千年式年祭などに、天皇陛下は御不例のため「御代拝」となり、皇后陛下は「欠席」されたと宮内庁は説明していますが、天皇陛下の場合は、掌典長が祭祀を奉仕し、掌典次長に拝礼させ、皇后陛下の場合は「御代拝」がなかったということでしょう。
しかし、それはなぜなのでしょうか？
私のメルマガの読者ならご承知の通り、以前なら、天皇が小祭に拝礼できない場合、旧皇室祭祀令に準じて、皇族もしくは侍従による御代拝となっていたのですが、昭和５０年９月の秋季皇霊祭以降、新設の掌典次長による御代拝に変わり、同時に、皇后、皇太子、皇太子妃の側近による御代拝の制度は廃止されたからです。
その背後には、政教分離の厳格主義の台頭がありました。
以前、西尾幹二電通大名誉教授が、皇太子妃雅子殿下に対して、「祭祀にいっさいご出席でない」とひどく批判したことがありました。療養中とされる妃殿下を「獅子身中の虫」と指弾し、「下船」要求までしたのですから、穏やかではありません（「皇太子さまに敢えて御忠言申し上げます」＝「ＷｉＬＬ」平成２０年５月号など）。
けれども、ご病気の身であれば、拝礼なさらず、御代拝がかつては当たり前でした。入江日記には、香淳皇后がお風邪のため御代拝になったという既述が散見されます。ところが、昭和５０年に御代拝の制度が廃止されたのです。
理由は政教分離でした。公務員である側近は、宮中祭祀という特定の宗教には関われないというわけです。「国はいかなる宗教的活動もしてはならない」と憲法に定められているからです。
事実を知らないらしい西尾先生は、御代拝の制度を一方的に廃止した宮内官僚を批判するならまだしも、矛先を妃殿下に向けたのでした。いわれなき中傷ですが、宮内庁は累が及ぶのを避けたのか、真相を明らかにしようとはしませんでした。
それにしても、ほかならぬ宮内庁自身が、皇室の伝統を逸した「欠席」という表現を使うのはいかがなものでしょう。「不参」とは書けないものでしょうか？
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』（iBooks）から抜粋。一部に加筆修正があります
雅子妃は創価学会なので、神域に出たがらないだけです。
お遊び、食べ歩き、目立つ新年のお手振りなどはしっかり出ていますよ？
病気は精神病。（いとこが大阪の精神病院に遺棄されていてもともと精神病の家系です）精神病なら、他のときのようにクスリでコントロールして出られれば良いだけのこと。不参であろうが欠席であろうが、おさぼりに変わりなし。
by 丸茂 (2018-10-18 10:41)