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安倍前総理の靖国参拝。私的行為説の法律家と縁切りできなかったツケ [靖国問題]


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安倍前総理の靖国参拝。私的行為説の法律家と縁切りできなかったツケ
(令和2年9月19日)
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安倍前総理が今日午前、靖国神社に参拝し、総理退任を英霊に報告した、と自身のTwitterで明らかにしました〈https://twitter.com/abeshinzo/status/1307120105478934528?s=21〉。

第二次安倍内閣が発足したのは平成24年12月、翌年暮れに靖国神社に参拝して以来の参拝で、保守派からの熱い要望があったものの、その後、結局、在任中の参拝は実現しませんでした。

▽1 公人として命を捧げた英霊たち

実現しなかった理由はむろん、内外に批判があるからです。憲法の政教分離はそのひとつで、問題の発展を避け、総理は参拝を自粛し、大真榊の奉納に代えてきました。裁判の判決では玉串料の奉納も私的なら合憲とされ、政府は参拝も大真榊も私的行為だと言い張っています。

今回の参拝は総理を退任したうえでの参拝となりました。たぶんそのつもりだろうと予想していましたが、案の定でした。それは中国の内部事情に詳しい方から、胡錦濤政権のころでしたが、総理など一部の政府要職が参拝を自粛してくれさえすれば、中国政府は閣僚・議員の靖国参拝を黙認すると言っていると聞いていたからです。

総理の参拝自粛がもっぱら中国対策なのかどうかは分かりませんが、憲法改正、戦後レジームからの脱却を大きく訴えていた総理としては、無様な妥協を図ったものです。

なぜそうなったのか、前号では、安倍長期政権の暗転が平成27年、安全保障関連法案成立のための妥協から始まったとする中西輝政先生のエッセイを紹介しましたが、じつはもっと早く、靖国参拝の自粛を決めたとき、戦後体制からの脱却は見果てぬ夢となっていたのかもしれません。

 【関連記事】安倍「一強」政権の「暗転」がもたらす皇室と靖国の未来──中西輝政先生の分析を読んで〈https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2020-09-17

総理は、首相参拝はあくまで公人としての公的参拝だと、なぜ言い切らなかったのでしょうか。

わが伯父貴もそうですが、国家の非常時に戦死・戦病死した国民は、私人として命を捧げたわけではありません。国の代表者が戦没者を慰霊追悼するのに、なぜ私人でなければならないのですか。当たり前のことではありませんか。

総理の周辺には、首相参拝=私的行為説に固まる保守系の法律家もいるようですが、彼らこそオウンゴールを蹴り続ける諸悪の元凶です。利敵行為に走る取り巻きと縁切りできなかったことが長期政権の暗転を招いたのではありませんか。

▽2 公人の表敬行為となぜ言えぬ

何度も繰り返し書いてきたことですが、バチカンは信徒の靖国神社参拝を認めています。参拝はカトリック信仰を侵さない。つまり信教の自由を侵害しないと公式に認められています。参拝は信仰上の行為ではなくて、表敬だからです。

公人に求められているのはほかならぬこの表敬であり、総理は公人として堂々と参拝すべきでした。

ところが総理は靖国神社を避け、あまつさえ千鳥ヶ淵墓苑や防衛省内のメモリアルゾーンを戦没者追悼の場に選びました。そして逆に、靖国神社は私的信仰に格下げされました。英霊への侮辱といわずして何でしょうか。支持者の失望で済むはずはありません。

 【関連記事】バチカンは靖国神社を一貫して認めてきた──教皇庁の指針を否定する日本の教会指導者〈https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2007-02-26
 【関連記事】神社人とキリスト者の溝──伊勢神宮を表敬したバチカン大使〈https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2007-06-04
 【関連記事】首相の靖国神社参拝は「政教分離」に違反しない──バチカンは戦前から一貫して認めてきた〈https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2013-05-17?1600497859
 【関連記事】O先生、政教関係は正されているのですか ──政教分離問題への素朴な疑問〈https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2016-09-04?1600498142

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