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3回の連載を読み通していない ──拙文の指摘は図星だった 2 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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3回の連載を読み通していない
──拙文の指摘は図星だった 2
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第4章 百地章日大教授の拙文批判に答える

第1節 拙文の指摘は図星だった


▽2 3回の連載を読み通していない
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 理由はいくつか考えられます。

 1つは、連載をすべて読み通していないからでしょう。”

 先生の記事の冒頭には、

「1月号に連載の第2回が掲載された。筆者(百地先生)の『女性宮家』反対論を批判したものだというから、さっそく読んでみたが……」

 と正直に書かれています。

 先生は第2回だけを読んで、逆上したのでしょう。

 もともと拙文は1本の原稿でしたが、100枚近くになる長文のため、編集部から連載にするよう勧められ、書き改められました。

 私が書きたかったのは、個人攻撃などではなく、いわゆる「女性宮家」創設論のいびつさです。歴史にあるはずもない「女性宮家」創設論がなぜ急浮上してきたのか、政府の目的は何か、が見えてきません。当然、議論は混乱しています。

 一般には、百地先生も同様ですが、平成23年の秋に、読売新聞の「スクープ」に始まるとされている「女性宮家」創設論は、第1章で明らかにしたように、じつは10年以上も前に、女系継承容認論と一体のかたちで始まっていることが分かります。

 ところが、有識者たちの議論に、そのような指摘は見当たりませんでした。

 政府の官僚たちは「皇室制度」改革と命名したはずですが、マスコミは「女性宮家」創設と報道し、識者たちは、百地先生の拙文批判も同様ですが、「女性宮家」問題を論じていきました。議論が矮小化し、曲がっていくのは当然です。

 私は連載で、恩義あるお三方を取り上げました。百地先生も含めて、先生たちなら、私の指摘を理解してくださるだろうと期待したからです。百地先生の文章にあるように、「自己宣伝」のためにケンカを売るだけなら、先生が仰せの

「天皇制否定論者の横田耕一教授など、ごく一部学者」

 をやり玉に挙げればすむことです。

 私はなぜ連載を書いたのか、第2回しか読んでいない百地先生には理解できないのでしょう。返す返すも残念です。「誹謗・中傷」にしか見えないとすれば、私は私自身の「不明」を恥じるほかはありません。

 先生と同様に、第2回までを読んで、

「自分だけが知っている」

 というような書き方をするな、と忠告してくれた知人がいますが、第3回を読んで納得してくれました。百地先生も

「的外れ」
「高みの見物」

 などと決めつけずに、連載全体を読んでいただきたいと思います。再反論をお待ちしています。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


☆ひきつづき「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンへのご協力をお願いいたします。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
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北朝鮮メディアのような反応 ──拙文の指摘は図星だった 1 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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北朝鮮メディアのような反応
──拙文の指摘は図星だった 1
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第4章 百地章日大教授の拙文批判に答える

第1節 拙文の指摘は図星だった


 月刊「正論」平成24年12月号から3回連続で、「『女性宮家』創設賛否両論の不明」という連載を書きました。これに対して、同誌翌年3月号で、敬愛する百地章日大教授(当時)が反論を書いてくださいました。

 反応してくださったのはありがたいことですが、私の予想を完全に裏切るすさまじい剣幕です。ほとんど逆上しておられます。心底、がっかりしました。


▽1 北朝鮮メディアのような反応

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 2つのことを思いました。

 1つは体験談です。駆け出しのころから調査報道というものに携わってきた私は、デイリーの新聞記者などとは異なり、文献を読み、その道の碩学に取材することが習慣になりました。

 興味深いのは、素人のような素朴な疑問に、現代を代表する知性たちから、

「分からない」

 という答えがしばしば返ってきたことです。

「学問的に解明されていない」

 ということもありましたし、

「私の研究分野ではない」

 ということもありました。

 前者の場合は、それだけ研究領域の全体に精通していればこその返答であり、現在の研究水準を簡単に理解することができる点で、門外漢の私にはありがたいことでした。後者は、知ったかぶりをしない正直さにさわやかさを覚え、好感が持てました。

 いずれにしても、最高レベルにある研究者たちは、少なくとも私がお世話になった方々はきわめて謙虚です。1人の研究者が一生のうちにできる学問研究は量的に限られています。高い目標を持つ人ほど、謙虚にならざるを得ないのでしょう。

 これに対して、まったく別の反応を示す人たちがいました。単刀直入に指摘すると、逆ギレして、食ってかかってきたものです。研究者ではありません。政治家でした。

「(私の)粗雑な頭脳を哀れむだけである」

 と言い返してくるような百地先生の反応は、研究者というより、政治家に似ています。

 もうひとつ、百地先生の反論を読んで思い起こしたのは、北朝鮮メディアの勇ましい論評です。

「やられたらやり返せ」風に、ごく最近も、米韓合同演習に対して、

「敵対勢力の増大する核戦争挑発策動に対処して、核実験以上のこともしなければならない」

 と威嚇したと伝えられています。闘鶏でも見ているかのようなけたたましさです。

 百地先生は、教室で学生たちが率直な指摘をしたとき、怒号を浴びせ返したりするのでしょうか。いつもにこやかで、親爺ギャグの大好きな先生です。それであればこそ、学生には人気のはずです。間違っても、

「お前は頭が悪い」

 などと金切り声を張り上げたりはしないでしょう。

 だとすると、尊敬してやまない先生は、なぜ「北朝鮮人」に豹変してしまったのか。なぜ逆上したのか、が私の新しいテーマになりました。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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職場が失われる ──改革の本質は官僚たちの延命策? 6 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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職場が失われる
──改革の本質は官僚たちの延命策? 6
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種


▽6 職場が失われる
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 政府は「女性宮家」創設の目的を「皇室の御活動」の維持と説明していますが、12条改正で維持されるのは、むしろ宮内庁の官僚組織ではないでしょうか?

「文藝春秋」24年新年特別号は、「民主党政権下で平成が終わる日」を特集し、「皇太子不在の時代」「女性宮家創出」などについて「問題提起」しました。

 筆者の大島真生産経新聞記者が問いかけたことのひとつは、皇太子殿下が即位されると、東宮は不在となり、東宮職は廃止される。東宮職がなくなれば、むろん官僚たちも不要になる、ということでした。

 官僚たちにとっては危機以外の何ものでもありません。生活に関わる死活問題です。

 昭和40年代以降、宮内庁では職員の世代交代がおき、幹部職員はほかの省庁からの横滑り組が占めるようになったといいます。渡邉前侍従長(いまは元職)もその一人でしょうが、本省の本流からはずれた官僚たちに、第二の人生のステージを提供してきたのが宮内庁でした。

 宮内庁の組織が縮小されれば、官僚たちは安閑としていられません。職場が失われ、生活が脅かされることへの恐怖が「皇室制度」改革の本質ではないか、とも疑われます。

 政府が皇室の意見に耳を傾けず、有識者ヒアリングを実施した根拠は、憲法です。憲法は国民主権を謳っていますが、じつのところ国家主権は官僚たちに握られています。

 官僚たちは陛下より憲法に忠誠を誓い、「皇室の伝統」より「憲法の理念」を重んじ、暴走を続けています。アカデミズムやジャーナリズムなど第三者によるチェックが機能するならまだしもですが、それはほとんど期待できそうにありません。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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「ご分担」はあり得ない ──改革の本質は官僚たちの延命策? 5 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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「ご分担」はあり得ない
──改革の本質は官僚たちの延命策? 5
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種


▽5 「ご分担」はあり得ない
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 視点を変えて、皇室典範第12条を改正したあと、いったい何が起きるのか、を考えてみましょう。

 政府が進める「皇室制度」改革が目的と掲げる、

(1)「皇室の御活動」の維持
(2)天皇陛下のご負担軽減

 は、はたして達成されるでしょうか、私は半信半疑です。

 渡邉前侍従長(いまは元職)は、「女性宮家」創設について、こう訴えています。

「皇室は国民との関係で成り立つものです。天皇皇后両陛下を中心に、何人かの皇族の方が、両陛下をお助けする形で手分けして国民との接点を持たれ、国民のために働いてもらう必要があります。そうでなければ、皇室が国民とは遠く離れた存在となってしまうことが恐れられます。
 そこで、たとえば、内親王様が結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になるように、皇室典範の手直しをする必要があると思います」(前掲著書の後書き)

 御公務の「御分担」なるものが可能ならば、これまでも実行されてきたはずです。ところが、たとえば、11月3日の「文化の日」以後、ほぼ1週間にわたってつづく、叙勲に伴う拝謁が皇太子殿下と「御分担」できたのか、といえば、否です。

 内外大使のご引見などは、陛下のご負担軽減策が採られるようになった平成21年以降も、それ以前の方法となんら変わらないように見えます。

 鳴り物入りで行われた宮内庁によるご負担軽減策は失敗したのです。失敗を認めず、原因が何かを追求することもなく、今度は「皇室制度」改革を言い出したのでした。

 だとすれば、12条を改正したとして、どうして「御分担」できるでしょう?


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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「切り離し」は不可能 ──改革の本質は官僚たちの延命策? 4 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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「切り離し」は不可能
──改革の本質は官僚たちの延命策? 4
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種


▽4 「切り離し」は不可能
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 くどいようですが、政府が「皇室制度」改革を進める目的は、「皇室の御活動」の維持でした。平成24年2月、有識者ヒアリングを前にして、政府は、実施の趣旨について、こう説明していました。

「現行の皇室典範の規定では、女性の皇族が皇族以外の方と婚姻された時は皇族の身分を離れることとなっていることから、今後、皇室の御活動をどのように安定的に維持し、天皇皇后両陛下のご負担をどう軽減していくかが緊急性の高い課題となっている」〈http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koushitsu/yushikisha.html

 これはきわめて論理性に欠けた文章です。なぜそんな文章を堂々と載せているのか、そこにポイントがありそうです。

 キーワードは「皇室の御活動」で、より端的にいえば、「天皇陛下の御公務」であり、「天皇皇后両陛下のご負担軽減」のため、御公務を女性皇族にも「御分担」いただくというのが、政府が考える最大の目的である、と園部逸夫内閣参与は繰り返し説明しました。

 政府が説明するように、「皇室の御活動」に関するヒアリングだとすれば、そのように命名すればいいものを、なぜ「皇室制度に関するヒアリング」と称さなければならないのか、まったくもって不可解です。

 そして、6回の有識者ヒアリングを踏まえた「論点整理」で、

「象徴天皇制度の下で、皇族数の減少にも一定の歯止めをかけ、皇室の御活動の維持を確かなものとするためには、女性皇族が一般男性と婚姻後も皇族の身分を保持しうることとする制度改正について検討を進めるべきであると考える」

 という理屈で、皇室典範改正による「女性宮家」創設がいよいよ打ち出されました。

 つくづくおかしいと思うのは、「皇室の御活動」というのは、天皇の国事行為は別として、制度的なものではないからです。

 宮内庁は、春秋の叙勲に伴う拝謁や内外大使らのご引見の多さを気にしていますが、憲法が定める天皇の国事行為は、栄典の授与、外国大使・公使の接受であり、拝謁やご引見ではありません。憲法第4条は

「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ……」

 とさえ明言されています。

 ましてや皇族方の場合、「論点整理」に添付された参考資料にはそれぞれの「御活動」が詳しく説明され、「総裁職など」の肩書きが列記されていますが、これらは制度上の御公務としてお務めなのではありません。

 それなのに、「皇室制度有識者ヒアリング」と銘打ったところに、すでに作為がある、と疑わざるを得ないのです。

 政府は「皇室の御活動」維持のため、そして「陛下のご負担」軽減のために、皇室典範改正が必要だというのですが、皇室典範は主として皇位継承に関する法律なのであって、「皇室の御活動」に関する法律ではありません。

 政府が改正をもくろむ、第12条「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」を含む、皇室典範の第2章は、「皇族」に関する取り決めであって、皇位継承問題と密接に結びついています。

 皇族とは、皇統に連なり、皇位継承資格を有する血族の集まりだからです。であればこそ、皇室典範に定めがあるのです。

 ところが、「女性宮家」創設を提唱する政府関係者はそのようには説明していません。

「女性宮家」創設を政府関係者として最初に明確に提唱し、たびたび公言してきたのは渡邉允前侍従長(いまは元職)で、「皇統論議」棚上げ論も前侍従長の提案でした。

 前侍従長は著書『天皇家の執事』の文庫版後書きでも棚上げを勧めていました。

 その後、スタートした有識者ヒアリングも、皇位継承問題との「切り離し」が念押しされました。

 しかし、「切り離し」などできるはずもないのです。

 繰り返しになりますが、皇族とは本来、皇統に連なり、皇位継承の資格を持つ血族の集まりを意味し、それについて規定するのが皇室典範第2章であって、第2章を改正することは皇位継承問題そのものに関わります。

 そんなことは基本中の基本であって、渡邉前侍従長や政府関係者が理解できないはずはないでしょう。だから、おかしいのです。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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創設論の目的はほかにある ──改革の本質は官僚たちの延命策? 3 [女性宮家創設論]

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創設論の目的はほかにある
──改革の本質は官僚たちの延命策? 3
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第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種


▽3 創設論の目的はほかにある
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 秋も同様です。平成24年11月15日まで発表された「ご日程」から拾い上げると、次のようになります。

11月7日(水) 拝謁・お礼言上(平成24年秋の勲章受章者)(宮殿)

11月8日(木) 平成24年秋の勲章親授式・拝謁・お礼言上(宮殿)
      拝謁・お礼言上(平成24年秋の勲章受章者)(宮殿)

11月9日(金) 拝謁・お礼言上(平成24年秋の勲章受章者)(宮殿)

11月12日(月) 拝謁・お礼言上(平成24年秋の勲章受章者)(宮殿)

11月13日(火) 拝謁・お礼言上(平成24年秋の勲章受章者及び褒章受 章者)(宮殿)

11月15日(木) 拝謁・お礼言上(平成24年秋の勲章受章者)(宮殿)

 平成23年の秋は、皇太子殿下が御不例・ご入院の天皇陛下に代わって勲章親授式を代行され、皇太子殿下と秋篠宮殿下が陛下に代わって勲章・褒賞受章者をご接見になりました。同様のご日程が組まれるなら、陛下のご負担は格段に軽減することが可能です。皇室典範改正、皇室制度改革の必要はありません。

「ご負担軽減」を目的に謳いながら、すぐにでも実現可能なご負担軽減に取り組まず、皇位継承論の「切り離し」を掲げつつ、皇位継承を定める皇室典範を改正しようとするのは、目的が別にあるのではないかと疑われても仕方がないでしょう。

 自民党総裁選に立候補した小泉純一郎議員(のちの首相)が、公開討論で、女性天皇容認を公言したのは7年9月です。その翌年、鎌倉節宮内庁長官の指示で、宮内庁内で皇位継承に関する基礎資料の整理・作成が開始されました。

 民主党が参議院選のマニフェストに女性天皇容認の方針を掲載したのは16年7月で、前後して、内閣官房と宮内庁が皇室典範改正の公式検討に向けた準備を開始しています。
政治情勢を見定めながら、官僚たちの暴走はまだまだ続くでしょう。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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改善されない叙勲の「拝謁」 ──改革の本質は官僚たちの延命策? 2 [女性宮家創設論]

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改善されない叙勲の「拝謁」
──改革の本質は官僚たちの延命策? 2
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種


▽2 改善されない叙勲の「拝謁」
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 さて、「女性宮家」創設の目的とされたのは、天皇陛下の御公務ご負担軽減であり、「皇室の御活動」の維持でした。とくに「拝謁」が多いことが指摘され、そのなかでも叙勲に伴う「拝謁」が多いことが宮内庁の悩みでしたが、改善されていません。

 軽減策が採られる前の19年は、春の叙勲では、5月8日火曜日から土日をはさんで翌週の16日水曜まで、延べ7日間、「拝謁」が続きました。秋は、11月6日火曜日から始まり、間に10日土曜から13日火曜までの滋賀県行幸をはさんで、14日水曜に再開され、16日金曜まで、つまり春と同様、7日間、行われました。

 ご負担軽減策実施後はどう変わったかというと、22年春の場合は、1日だけ減りました。6回行われていた「勲章受章者の拝謁」のうち、6回目に褒賞受賞者を参加させたからです。秋もほとんど同様でした。

 それなら「女性宮家」ヒアリングが行われた平成24年はどうだったでしょうか?

 まず春の叙勲です。ほかの御公務、地方行幸、イギリス公式ご訪問までをはさんで、延べ6日間にわたって行われました。つまり、何も変わっていません。

5月8日(火) 平成24年春の勲章親授式・拝謁・お礼言上(宮殿)
      拝謁・お礼言上(平成24年春の勲章受章者)(宮殿)

5月30日(水) 拝謁・お礼言上(平成24年春の勲章受章者及び褒賞受章者)(宮殿)

5月31日(木) 拝謁・お礼言上(平成24年春の勲章受章者)(宮殿)

6月1日(金) 拝謁・お礼言上(平成24年春の勲章受章者)(宮殿)

6月5日(火) 拝謁・お礼言上(平成24年春の勲章受章者)(宮殿)

6月6日(水) 拝謁・お礼言上(平成24年春の勲章受章者及び褒章受章者)(宮殿)


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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男子御誕生でも途切れなかった ──改革の本質は官僚たちの延命策? 1 [女性宮家創設論]

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男子御誕生でも途切れなかった
──改革の本質は官僚たちの延命策? 1
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 私は運動家ではありませんが、日本の現状と行く末を心から憂い、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB

 さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第4節 改革の本質は官僚たちの延命策?──絶対に消えない「女性宮家」創設論の火種

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 この記事を書いていたころ、世の中はすっかり選挙モードに入ってしまいました。そのおかげで、月末に出る月刊誌に載るはずだった拙文の原稿はすっかり色あせてしまい、よほど忙しいのか、編集者からの連絡もありません。

 私のテーマはいうまでもなく、いわゆる「女性宮家」創設問題ですが、衆院選後、民主党が下野したとき、その行方はどうなるか、次なる興味が生まれました。

 すでに平成24年10月上旬に「論点整理」が出された段階で、あるメディアは

「政府は皇室典範改正を断念」

 と伝えていました。

「有識者ヒアリングで異論が相次ぎ、与野党ともに慎重論が根強い」

 というのが理由ですが、だとすると、「女性宮家」問題は終止符が打たれることになるのか、といえば、私は違うと思います。

 もともと「女性宮家」創設論は、政治主導ではなく、官僚主導で進められてきました。したがって、政権交代で影響を受けることはないと思われます。一時的に水面下に潜行することはあっても、絶対に火種が消えることはないでしょう。


▽1 男子御誕生でも途切れなかった


「女性宮家」創設論は、すでに書いたように、女性天皇・女系継承を容認する皇室典範改正と一体のかたちで、10年以上も前から、最初は政府官僚の間で非公式に議論され、16年暮れに皇室典範有識者会議が発足したことで公的検討に移りました。

 翌年11月にまとめられた女帝・女系継承容認の報告書には、「女性宮家」の表現はありませんが、女性皇族が婚姻後も皇室にとどまるという中味は文章化されています。

 18年1月に寬仁親王殿下が雑誌インタビューで、男系継承の維持を希望されたのに対して、羽毛田宮内庁長官が口封じに及んだほど、官僚たちの執念は強固なものでした。

 翌2月、秋篠宮文仁親王妃紀子殿下の御懐妊兆候が発表され、政府は皇室典範改正案提出を断念しましたが、9月に悠仁親王殿下が御誕生になったとき、またもや羽毛田長官は水を差しました。

 そして、「女性宮家」創設論は御在位20年を機に、はっきりと蘇りました。

 翌日に政府主催の天皇陛下御在位20年記念式典を控えた21年11月11日、「日本経済新聞」の連載に、「女性宮家」創設検討を促す渡邉允前侍従長(いまは元職)のコメントが載りました。これこそ一般紙が伝える、政府関係者による「女性宮家」創設提案の最初かと思われます。

 つまり、女性天皇・女系継承容認論と一体の「女性宮家」創設論は、悠仁親王殿下御誕生でもけっして途切れることはなかったのです。これからも絶対に立ち消えになることはないでしょう。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります

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省庁ごとに設定される「拝謁」──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 5 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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省庁ごとに設定される「拝謁」
──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 5
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 私は運動家ではありませんが、日本の現状と行く末を心から憂い、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB

 さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第3節 ご負担軽減のネックは官僚社会!?──庁内人事異動者、赴任大使、叙勲の「拝謁」が減らない


▽5 省庁ごとに設定される「拝謁」

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 しかし、なぜ1日しか減らせないのでしょうか?

 というわけで、叙勲について、調べてみました。

 内閣府賞勲局のHPには、叙勲に関する基本的な情報が掲載されています〈http://www8.cao.go.jp/shokun/index.html〉。

 選考については、各省庁から推薦を受け、内閣府が審査し、閣議で決定されるという一般的なことが書いてありますが、大薗友和『勲章の内幕』によると、そんなものではなく、企業、業界、所轄官庁を挙げてすさまじい「勲章取りゲーム」が展開されるようです。

 叙勲者の6、7割は官僚出身者、まさに「官高民低」の世界で、驚いたことに、省庁ごとに人数の割り当てがあるのだそうです。もっとも多いのが教育関係者を抱える文科省で、1500人といわれます。

 となると、宮内庁がご負担軽減の有効な改善策を見出せなかった最大の障害は官僚社会ではなかったか、と想像されます。なにしろ叙勲者の選考から伝達・拝謁まで、官僚システムに完全に組み込まれているわけですから。

 拝謁は実際、どのように行われるのでしょう。何冊か、資料を読みあさったところ、日本叙勲者顕彰協会が発行する『勲章・褒賞─新栄典制度事典』にそれらしいことが書いてあるのを見出しました。

 大勲位菊花章、桐花大綬賞、旭日大綬賞、瑞宝大綬賞は陛下が親授なさいます。旭日重光章、瑞宝重光章は宮中で首相から伝達されたあと「拝謁」があります。前者は午前、後者は同日、午後に行われるようです。

 その他の中綬賞などの「拝謁」は翌日以降で、所管大臣からの伝達後、中央省庁ごとに設定された「拝謁」の日程に従い、各省庁に集合し、バスで皇居宮殿に向かい、代表者がお礼を言上し、陛下のお言葉を賜るという流れになっています。

 どこまでも官僚社会の枠組みの中で、省庁ごとに行われています。

 叙勲者の数は春秋とも4000人を超えます。配偶者同伴なら拝謁者の数は2倍に増えます。分厚い省庁のカベを破らなければ、「回数・日程の縮減」は困難です。

 しかし困難だからといって、皇室の歴史と伝統にない「女性宮家」を創設すべきだという結論は、まったくもって本末転倒です。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります

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たった1日だけ減る ──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 4 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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たった1日だけ減る
──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 4
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 私は運動家ではありませんが、日本の現状と行く末を心から憂い、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB

 さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走

第3節 ご負担軽減のネックは官僚社会!?──庁内人事異動者、赴任大使、叙勲の「拝謁」が減らない


▽4 たった1日だけ減る

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 ご負担軽減策実施後の22年にはどう変わったかというと、春の場合は、2件減りました。6回行われていた「勲章受章者の拝謁」のうち、6回目の「拝謁」に褒賞受賞者を参加させたからです。その結果、延べ日数は7日間から6日間に減りました〈http://www.kunaicho.go.jp/activity/gonittei/01/h22/gonittei-1-2010-2.html〉。

5月7日(金) 平成22年春の勲章親授式・拝謁・お礼言上(宮殿)
      拝謁・お礼言上(平成22年春の勲章受章者)(宮殿)
5月10日(月) 拝謁・お礼言上(平成22年春の勲章受章者)(宮殿)
5月11日(火) 拝謁・お礼言上(平成22年春の勲章受章者)(宮殿)
5月12日(水) 拝謁・お礼言上(平成22年春の勲章受章者)(宮殿)
5月13日(木) 拝謁・お礼言上(平成22年春の勲章受章者)(宮殿)
5月14日(金) 拝謁・お礼言上(平成22年春の勲章受章者及び褒章受 章者)(宮殿)

 秋は、褒賞受賞者の「拝謁」が5回目と6回目に分散されました〈http://www.kunaicho.go.jp/activity/gonittei/01/h22/gonittei-1-2010-4.html〉。

11月5日(金) 平成22年秋の勲章親授式・拝謁・お礼言上(宮殿)
      拝謁・お礼言上(平成22年秋の勲章受章者)(宮殿)
11月8日(月) 拝謁・お礼言上(平成22年秋の勲章受章者)(宮殿)
11月9日(火) 拝謁・お礼言上(平成22年秋の勲章受章者)(宮殿)
11月10日(水) 拝謁・お礼言上(平成22年秋の勲章受章者)(宮殿)
11月11日(木) 拝謁・お礼言上(平成22年秋の勲章受章者及び褒章受 章者)(宮殿)
11月12日(金) 拝謁・お礼言上(平成22年秋の勲章受章者及び褒章受 章者)(宮殿)


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります

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