逆に増えた赴任大使の「拝謁」──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 2 [女性宮家創設論]
以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です
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逆に増えた赴任大使の「拝謁」
──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 2
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私は運動家ではありませんが、日本の現状と行く末を心から憂い、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
〈https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB〉
さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。
第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走
第3節 ご負担軽減のネックは官僚社会!?──庁内人事異動者、赴任大使、叙勲の「拝謁」が減らない
▽2 逆に増えた赴任大使の「拝謁」
22年のデータのめぼしいところだけ、比較してみます。
1 人事異動者(御所・宮殿) 15
19年は22件でしたから、かなり減りました。けれども、3月31日は宮殿と御所でそれぞれ行われ、翌4月1日にも同じく御所と宮殿で「拝謁」が繰り返されています。8月には3日、11日、20日、31日と4回行われました。
「オモテ」の職員と「ウラ」の職員では立場が異なるからでしょうが、まとめて行うことはどうしても無理なのでしょうか。御公務が御所で行われることもあるでしょうに。
19 赴任大使夫妻(宮殿) 14
19年は13件でしたから、数値的には増えています。以前から5カ国までをグループにして行われているようですが、1月は18日、21日と2日おきの日程が組まれ、8月30日から9月3日まで5日間連続して拝謁が行われています。10月も1日、4日と2日おきの日程です。
月ごとにまとめられたら、6件に収まるのですが、そのようにはできないのでしょうか。どうしても女性皇族の手を借りなければならないのでしょうか。私ははなはだ疑問です。
19/20 春秋の勲章・褒章受章者の拝謁・お礼言上(宮殿) 12
19年は勲章受章者と褒賞受賞者が別々に行われ、合わせて14件でしたから、2件減ったことになります。というより、春秋それぞれ6回行われる勲章受章者の「拝謁」のうち、6回目の「拝謁」に褒賞受賞者を参加させることにしたということでしょう。
宮内庁は叙勲に伴う「拝謁」の多さをとくに気にしていたはずですが、有効な改善策を見出せなかったということです。
叙勲は省庁がせめぎ合う場とも聞きますが、内部の人事異動者の拝謁件数を減らせない宮内庁といい、赴任大使の拝謁を減らすどころか増やしてしまった、「女性宮家」提唱者である渡邉前侍従長(いまは元職)の出身母体である外務省といい、御公務ご負担軽減の最大のネックは官僚社会かも知れません。
だとすると、「陛下の御公務」=「皇室の御活動」を維持するためと称して、皇室典範を改正し、女性皇族に皇室にとどまっていただき、御公務を「分担」していだくという発想それ自体がまったくの筋違いではないでしょうか?
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります
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逆に増えた赴任大使の「拝謁」
──ご負担軽減のネックは官僚社会!? 2
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私は運動家ではありませんが、日本の現状と行く末を心から憂い、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
〈https://www.change.org/p/%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%BA%81-%E5%BE%A1%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%AB%B8%E5%84%80%E7%A4%BC%E3%82%92-%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E4%BA%8B-%E3%81%AB〉
さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。
第3章 伝統を拒絶する官僚たちの暴走
第3節 ご負担軽減のネックは官僚社会!?──庁内人事異動者、赴任大使、叙勲の「拝謁」が減らない
▽2 逆に増えた赴任大使の「拝謁」
22年のデータのめぼしいところだけ、比較してみます。
1 人事異動者(御所・宮殿) 15
19年は22件でしたから、かなり減りました。けれども、3月31日は宮殿と御所でそれぞれ行われ、翌4月1日にも同じく御所と宮殿で「拝謁」が繰り返されています。8月には3日、11日、20日、31日と4回行われました。
「オモテ」の職員と「ウラ」の職員では立場が異なるからでしょうが、まとめて行うことはどうしても無理なのでしょうか。御公務が御所で行われることもあるでしょうに。
19 赴任大使夫妻(宮殿) 14
19年は13件でしたから、数値的には増えています。以前から5カ国までをグループにして行われているようですが、1月は18日、21日と2日おきの日程が組まれ、8月30日から9月3日まで5日間連続して拝謁が行われています。10月も1日、4日と2日おきの日程です。
月ごとにまとめられたら、6件に収まるのですが、そのようにはできないのでしょうか。どうしても女性皇族の手を借りなければならないのでしょうか。私ははなはだ疑問です。
19/20 春秋の勲章・褒章受章者の拝謁・お礼言上(宮殿) 12
19年は勲章受章者と褒賞受賞者が別々に行われ、合わせて14件でしたから、2件減ったことになります。というより、春秋それぞれ6回行われる勲章受章者の「拝謁」のうち、6回目の「拝謁」に褒賞受賞者を参加させることにしたということでしょう。
宮内庁は叙勲に伴う「拝謁」の多さをとくに気にしていたはずですが、有効な改善策を見出せなかったということです。
叙勲は省庁がせめぎ合う場とも聞きますが、内部の人事異動者の拝謁件数を減らせない宮内庁といい、赴任大使の拝謁を減らすどころか増やしてしまった、「女性宮家」提唱者である渡邉前侍従長(いまは元職)の出身母体である外務省といい、御公務ご負担軽減の最大のネックは官僚社会かも知れません。
だとすると、「陛下の御公務」=「皇室の御活動」を維持するためと称して、皇室典範を改正し、女性皇族に皇室にとどまっていただき、御公務を「分担」していだくという発想それ自体がまったくの筋違いではないでしょうか?
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります