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3回の連載を読み通していない ──拙文の指摘は図星だった 2 [女性宮家創設論]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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3回の連載を読み通していない
──拙文の指摘は図星だった 2
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第4章 百地章日大教授の拙文批判に答える

第1節 拙文の指摘は図星だった


▽2 3回の連載を読み通していない
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 理由はいくつか考えられます。

 1つは、連載をすべて読み通していないからでしょう。”

 先生の記事の冒頭には、

「1月号に連載の第2回が掲載された。筆者(百地先生)の『女性宮家』反対論を批判したものだというから、さっそく読んでみたが……」

 と正直に書かれています。

 先生は第2回だけを読んで、逆上したのでしょう。

 もともと拙文は1本の原稿でしたが、100枚近くになる長文のため、編集部から連載にするよう勧められ、書き改められました。

 私が書きたかったのは、個人攻撃などではなく、いわゆる「女性宮家」創設論のいびつさです。歴史にあるはずもない「女性宮家」創設論がなぜ急浮上してきたのか、政府の目的は何か、が見えてきません。当然、議論は混乱しています。

 一般には、百地先生も同様ですが、平成23年の秋に、読売新聞の「スクープ」に始まるとされている「女性宮家」創設論は、第1章で明らかにしたように、じつは10年以上も前に、女系継承容認論と一体のかたちで始まっていることが分かります。

 ところが、有識者たちの議論に、そのような指摘は見当たりませんでした。

 政府の官僚たちは「皇室制度」改革と命名したはずですが、マスコミは「女性宮家」創設と報道し、識者たちは、百地先生の拙文批判も同様ですが、「女性宮家」問題を論じていきました。議論が矮小化し、曲がっていくのは当然です。

 私は連載で、恩義あるお三方を取り上げました。百地先生も含めて、先生たちなら、私の指摘を理解してくださるだろうと期待したからです。百地先生の文章にあるように、「自己宣伝」のためにケンカを売るだけなら、先生が仰せの

「天皇制否定論者の横田耕一教授など、ごく一部学者」

 をやり玉に挙げればすむことです。

 私はなぜ連載を書いたのか、第2回しか読んでいない百地先生には理解できないのでしょう。返す返すも残念です。「誹謗・中傷」にしか見えないとすれば、私は私自身の「不明」を恥じるほかはありません。

 先生と同様に、第2回までを読んで、

「自分だけが知っている」

 というような書き方をするな、と忠告してくれた知人がいますが、第3回を読んで納得してくれました。百地先生も

「的外れ」
「高みの見物」

 などと決めつけずに、連載全体を読んでいただきたいと思います。再反論をお待ちしています。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


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